小栗旬が主演を務める大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第42回「夢のゆくえ」が11月6日に放送された。この回で引退し隠居することを決めた、鎌倉殿を支えた13人の一人である八田知家を演じた市原隼人がコメントを寄せた。
自分の主君は自分である、という思いでずっと演じていました
――自らの引退を決める知家についてお聞かせください。
自分ではない誰かの思想で未来を決めるのではなく、己の道を自分で決めていくというのが八田らしいなと思いました。どの時代も、時代につくられてしまう人間が多いと思うんです。その中で、時代につくられるのか、時代をつくるのかと言うと、知家は「自ら時代をつくってやろう」と。存在意義を、精いっぱい旗を振りながら「俺はここで生きているんだ」というのを、必死に汗をかいて。それが決して押しつけではなく、誰かに認めてほしいわけでもないと思うんです。自分を納得させるために自分で自分の生き方を選ぶ、自分の主君は自分である、という思いでずっと演じていました。
諦めなければいつかは成功すると思います
――船を海に浮かべることができなかったことはどう思いますか?
ロマンなんですよ。やっぱりなんでもロマンです。こういう時代劇であっても、当時のことを知っている人間はいないんです。「日本人はこうであってほしい」という、ある意味ロマンが含まれていまして、それがまたNHK大河ドラマなりのロマンを描かせていただいているわけで、その中の八田知家というのは、それもまた八田知家が思うロマンですので。
「こうなりたい」「こうしたい」という思いももちろん大事なんですけど、そこに向かっていく思いが一番、自分を強くしてくれるんです。形ではなく目には見えないプロセスを一番大切にする知家としては、失敗だとか、できなかったということは思ってはいないのではないでしょうか。
まだまだこれからやり続ければ、途中で終わったということはないですし、諦めなければいつかは成功すると思いますので、そんな思いでやっていました。
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