「好きな言葉をくれる」想のことを思い出す紬
「まっすぐ見てくる」と言われても紬にはピンと来ない。それよりも「すごく大事な人」と紹介された奈々のことの方が、想にとって大きな存在なのではないかと少し不安になったりもしている。そんな紬は手話教室で春尾(風間俊介)に想のことを「どんな人?」と聞かれて「好きな言葉をくれますね」と答えていた。紬も想同様に、2人の関係性ではなく、好きなところを答えている。つまり、湊斗の心理分析が正しいのならば、頭にすぐ好きなところが浮かんでしまうほど、お互いに思い合っているということだろう。
十分なほどに紬と想が両想いであることは明確だ。ただ、2人が離れていた時間に流れていたお互いの人間関係も、家族のこともすべて、2人にとっては大切で傷つけたくない人たちばかり。登場人物にひどい悪人がいない物語なだけに、“皆が幸せになってほしい”と願う視聴者の声が後を絶たない。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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