「ちびまる子ちゃん」の連載開始35周年を記念して、12月に上演される舞台「ちびまる子ちゃん THE STAGE『はいすくーるでいず』」。まさかの“2.5次元舞台化”を果たす同作で描かれるのは、まる子のクラスメートである3年4組の男子たちが高校生になったら…?という “もしも”の物語。もちろん、“名コンビ”の代名詞ともいえる大野君と杉山君も登場する。大野君を演じる橋本祥平と杉山君を演じるGAKUに、上演へ向けた意気込みなどを直撃してみた。
“国民的作品”のプレッシャーも…「演じられることが楽しみ」
――まずは出演が決まったときの率直な感想を教えてください。
橋本:国民的作品だけにプレッシャーも大きくて、正直「僕で大丈夫かな」と思いました。ですが詳しくお話を聞くと“エンタメとしてめちゃくちゃ面白くなりそう!”という光しか見えなかったので、演じられることが楽しみになりました。
GAKU:僕も「えっ、杉山君なんだ!」って。プレッシャーを感じましたし、何より杉山君という役が大き過ぎてフリーズを起こしちゃって(笑)。さらに大野君を橋本さんがやると聞いて、またフリーズしました…。
――今回は登場キャラと出演者だけが先に明かされ、誰がどの役を演じるのかが最初は伏せられていましたね。
橋本:出演が発表された日は別舞台の公演中だったので、共演者に「どの役をやるの?」と散々聞かれました。絶対に口を割りませんでしたが(笑)。いろいろな方が「誰がどの役なんだろう」と予想したりして、面白い発表の仕方でしたね。
GAKU:周りから「おまえが出るのか!」と言われました(笑)。共演者がすごい人ばかりだから頑張らないとね、とも。さくらももこ先生のファンの親からも「頑張りなさい」と激励されました。
稽古場では2人で一緒に役作りをして“ニコイチ”に
――演じる大野君と杉山君にはどのような印象を持っていますか?
橋本:2人ともクラスの中心人物で、スポーツも勉強もできる“一軍”。学生時代にいましたよね。僕も学生時代は卒業式で「また会おうな」と約束をするような、絆を感じる親友がいました。あの頃の気持ちを思い返して、今回は稽古場でもずっとGAKUくんの隣にいて、2人で一緒に役作りできたらなと思っています。
GAKU:よろしくお願いします!僕から見た杉山君は、大野君のことがめちゃくちゃ好きという印象。“ニコイチ”感もあるので、稽古場からどんどん「橋本さん、橋本さん」と“好き”をアピールしていこうかなと思っています。
――お2人は今日が初対面だそうですが…現時点でのお互いに対する印象は?
GAKU:首の同じ位置にほくろがあると、今気付きました(笑)。役では対等な関係ですが、役者としてはいろいろ学ばせてもらうつもりです!
橋本:こうして話している感じからも、めちゃめちゃいい子なことが伝わってきます。だからこそ、GAKUくんは年上の僕に気を使ってくれると思うんですよ。そこは僕も取っ払う努力をするので、この作品を通じて親友になれるくらい仲良くしたいですね。
――ちなみにお2人は学生時代、どのキャラに近いポジションだったのでしょうか?
橋本:僕はブー太郎ですかね(笑)。よく騒いでいましたし、笑いを取ることが好きで、前に出たがりだったので。だから今回大野君を演じさせていただくことで、びっくりする方も多いと思います(笑)。
GAKU:僕は山根君かな。実は緊張症で、過度な緊張をするとすぐトイレに行きたくなるんです(笑)。この仕事を始めた頃もかなり緊張していましたが、今は本番前に好きな音楽を聴いたり、みんなと一緒にワイワイしているうちに自然と緊張がほぐれるようになりました。
橋本:分かる分かる。緊張って一生つきまとうものだから、どう一緒に歩んでいくかを考えた方がいいよね。緊張すらも楽しむ、というか…。「自分が思っている以上のパフォーマンスをしようとすると緊張する」と聞いたので、背伸びをせずに今までやってきたことを見せる気持ちで臨むようになってからは、少し楽になった気がします。
■ちびまる子ちゃん THE STAGE『はいすくーるでいず』
【公演期間】12月15日(木)~25日(日)
【劇場】東京・天王洲 銀河劇場
【原作】「ちびまる子ちゃん」さくらももこ(集英社刊)
【演出】小林顕作
【脚本】玉川双来
【出演】佐奈宏紀、佐川大樹、松島勇之介、矢田悠祐、佐藤永典、原嶋元久、川﨑優作、石川凌雅/橋本祥平、GAKU/石田隼、後藤大、福島海太/大高洋夫、大堀こういち、酒井敏也ほか
※川崎優作の「崎」は立つ崎が正式表記
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