7年ぶりにテレビ番組を見るというライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は「モヤモヤさまぁ～ず2」(毎週火曜夜11:06-、テレビ東京系)をチョイス。
貫禄の散歩「モヤモヤさまぁ～ず2」
普通に見たくなったので、「モヤさま」を見る。ちゃんと見るのは本当に7年以上ぶりだと思うのだが、記憶していた印象と変わっている部分は、アナウンサーが大江アナではなく田中瞳アナであるくらいで、他の変化は見受けられない。ロケ番組の決定版。さまぁ～ずのふたりは、もはや何の気負いもなく、ニコニコした振舞いの中に、貫禄が感じられる。さまぁ～ずがただ歩いていて、ただニコニコして、面白いことを言っている。このゆるさも記憶通り、映像作品を褒めるときの「何時間でも見てられる」というのはウソだと思っているが、モヤさまなら何時間でも見ていられる。確実に。少なくとも3時間半くらいであれば、絶対…2時間くらいだとちょうどいいが…。
今回の舞台は埼玉県の三郷。ジャンクションくらいしか知らない三郷という街をもっと深く知ろうという趣旨で、確かに私も数年前まで三郷に近い場所に住んでいたにも関わらず、行ったことがなかった。車を運転しないので、ジャンクションのことすら知らない。ミサトと読むことさえ初めて知った。行きなさい、シンジくん。
歩き始めると早速、ガラス越しにこちらを見てくる犬・シャツくんを発見。床に座り込んだまま微動だにせず手を近づけると牙をむく犬、さまぁ～ずたちも可愛すぎてなかなか離れられず、ガラス越しにじゃれ続ける。シャツくんという名前も独特で、散歩してたら敷地内からこちらを見てる犬ってよくいるけど、あの子たちは何という名前なんだろうか。デスノートの死神の目、あれは犬の名前と寿命も見えるのだろうか？
そんなゆるさで、彼らは書道教室、古着屋、ミニチュア工房、雑貨屋、中華料理屋、園芸屋、トランポリン教室へと訪れる。４０分の尺としては異様な充実度、さらにどの場所でも、消化不良感を覚えることがない。これも、主役であるさまぁ～ずと、番組自体のもつ貫禄によるものなのだろうか。いやあ、本当に面白かった。来週も見る。
ちなみに、これはまったくの余談であるのだが、書道教室「紅」の紹介映像の場面で、P!nkの「So What」が流れる(講師の岩井さんがピンク色好きであるため)。他の番組でもBGMとしてよく耳にするこの曲、特に「ナナナーナナーナー」のフレーズが有名で、いたるところで繰り返し使用されているが、サビまで到達するのを初めて聞いた。てっきり「ナナナーナナーナーナナナーナナー」という部分だけの、数秒の音源が使われているのだと思っていたら、ちゃんと曲全体の音源であったのだ。この話自体がSo What、これ以上余談を続けても皆さまをモヤモヤさせてしまうだけなので、ここいらで締めさせてもらいまぁ～ず。
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