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「夢が広がります」古川慎が「転スラ」で見てみたいサイドストーリーとは

2022/11/22 18:28

古川慎
古川慎

スライムに転生した主人公の活躍を描く異世界ファンタジーの金字塔「転生したらスライムだった件(通称:転スラ)」。その劇場版が2022年11月25日(金)に全国で公開される。本作は、原作の伏瀬がストーリー原案を担当したオリジナルストーリーとして、主人公・リムルの配下、ベニマルがキーパーソンとして活躍。公開に先駆け、ベニマル役の古川慎にインタビューを行い、作品の魅力について語ってもらった。

――映画化が決まった時はどのようなお気持ちでしたか?

「これまでアニメシリーズを第2期までやってきたので、当然第3期を期待する気持ちがありました。だから、スタッフさんに軽い気持ちで聞いたら『劇場版やります』って答えが返ってきてかなり驚きましたね。劇場版になるって一種のご褒美のようなものだと僕自身は思っていて、テレビ版とはひと味違ったクオリティになるし、オリジナルエピソードは声を吹き込む者としても視聴者としてもすごく楽しめる。だから、収録が近付くのが嬉しかったですし、気持ちもどんどん高ぶりました」

――本作ではベニマルが重要な役どころとして活躍しますね

「劇場版って普通、主人公が新たなキャラクターと出会っていろんな展開をしていく作りが多いので、改めてベニマルをピックアップして頂けたことに驚きました。しかもオリジナルキャラクターはベニマルと関係の深い兄貴分ということだけを聞かされていたので、台本を開くまでは本当の関係値がわからずドキドキだったんです。でも、仲の良さがわかったときは兄貴分のヒイロというキャラクターも、シーンを重ねていくごとに燃えるような展開になっていくことも嬉しかったですね。今回はベニマルを取り上げて頂きましたけど、他にもキャラクターはたくさんいるので、クロベエやハクロウの昔話とかも見てみたいな。楽しくていろいろと夢が広がります」

――個人的にはどのキャラクターのサイドストーリーに興味がありますか?

「活字化されているものだと原作コミックスの巻末で掲載されていた"ヴェルドラ日記"というものがあって、リムルの中でヴェルドラベルドラがひたすら遊ぶ回があるんです。テレビ版でも一部放送されたんですけど、それをもっと詳しく映像化してほしいですね。彼は少年の心を持っているのできっとみんな癒されると思いますよ。あとは、リムルが転生する前の人間だった頃の話は興味があります。実際はどんな人だったのか、今のリムルに通じるものがあるんじゃないかと。同じ転生者くくりで言えば過去に転生してきた人たちの話も見たい。シズの英雄譚とか絶対面白いと思う。こうやって考えると、転スラって宝物がいっぱい入ったものすごい世界なんですよ」

――本作では新キャラクターのヒイロが登場します。内田雄馬さんが演じられたヒイロの印象はいかがでしたか?

「ヒイロはPVの時点ではものすごく凶暴そうな画で出てきますが、蓋を開けてみるとすごく真っ直ぐで純粋な正義感の強い青年なんですよね。そこが内田くんのお芝居とばっちりはまっていました。狂気感のあるシーンも純粋で、真っ直ぐなお芝居も内田くんは芯がぶれることなく感情を乗せてきてくれるので非常に演じやすかったです。迫力や格好良さだけでなくヒイロの情の深さを明確に表現するところに『内田雄馬はすごいな』って感心するばかりでした」

――収録現場では内田さんと共演されたのですか?

「最初は内田くんと2人で、途中からラキュア役の木村昴さんも加わって3人で収録しました。本来であればキャスト陣勢揃いで臨みたかったところですが、それでも内田くんと一緒に録れたのは心強かったです。普段から収録で一緒になることが多くお互いをわかっていることもあって、ヒイロとベニマルの関係を演じる上で心の距離感やシーンの空気感は作りやすかったですね」

――ヒイロとのシーンではどんなことを意識されましたか?

「兄と慕っていた人物が登場するというところで距離感みたいなものを大事にしたいなと思っていて、その上でベニマルとヒイロって性格だけでなく生きてきた道もすごく似ているキャラクターなんですよね。ただ、ベニマルたちはリムルと出会って復讐への折り合いを付けることができましたが、ヒイロはまだなのでベニマルからするとかつての自分を見ているような感覚になる部分があるんです。特にオーガの墓参りを描いたシーンでは弟分としてどういうふうに声をかけたらいいのか、自分が通ってきたからこそわかる心の揺らぎみたいなものがあるので、その表現の仕方はすごく気を付けました」

――ベニマルの人柄の良さが非常に伝わるシーンでした。古川さんはベニマルの魅力をどのように感じていますか?

「ベニマルってすごく懐が大きい。敵討ちの相手をそう簡単に許せるかって言われたら、僕は長い時間をかけないと雪解けは難しいと思います。もちろんベニマルも葛藤があった中でいろんな事情を飲み込める強さが必要だっただろうし、仲間の一角を束ねていくために精神的にも成長する必要があったから、大鬼族(オーガ)の仲間はそんなベニマルの考えを尊重してついてきているんだと思います。格好良いですよね。精神的に強くて戦闘力もあって、僕には勝てる部分が見当たらないかな。唯一似ているところがあるとすれば、間違えたときに『ごめん、悪いことをした!』ってすぐに謝れることくらい。非を認める潔さは似ていると思います」

――スキルの豊富さも「転スラ」の魅力ですが、もし習得できるとしたらどんなスキルがいいですか?

「ん~これは難しい...ラファエルが欲しいですね。『明日インタビューがあるんだけど、どういうふうに答えたら大丈夫?』って聞いたら『告!』って応えてくれそうなので。これはありがたい(笑)」

――ファンの皆さん、視聴者の方にメッセージをお願いします

「オリジナルエピソードということできっとどんな内容になるのか気にしていらっしゃる方もいると思いますが、いつも通りの転スラでございます。勧善懲悪があってちょっと賑やかなシーンがあって、その上で魂がぶつかり合うバトルがあるので、最後まで夢中になれる劇場作品になっています。大迫力の音響と映像をぜひ劇場で楽しんでください」

取材・文=永田正雄

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

古川慎のインタビューが見られる!
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劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編
2022年11月25日(金)公開

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