カッコいいセリフを言った後には必ず現実を突き付けてくる(笑)
「誰がなんて言おうと君の…メイベルの人生だ。自分で選んで好きにやっていいんだ。それを貫く力が強さ」おじさん (第5話より)
以前おじさんが訪れた村に、氷の一族の末裔・メイベルという女の子がいて、その一族は代々とある武器を守るだけで自堕落な生活をしていたので、村から疎まれている存在だったんですね。でも、村の近くにいる魔炎竜を倒せるのはその武器だけという理由でそんな生活を許されていたところ、おじさんが魔炎竜を倒してしまったことで氷の一族が必要なくなり、「これからは自分で働け」と村から追い出されてしまうんです。メイベルちゃんは「お母さーん! 働きたくないよ!」って寝言で言っちゃうくらい労働が嫌いな子なので、働かなければいけなくなった理由であるおじさんを殺してやろうと会いに行ったんですけど、そこでおじさんがメイベルに言ったセリフがこの言葉です。
さっき、おじさんがエルフちゃんに指輪をあげたシーンの話をしたのですが、実はこの場面で同じことをメイベルちゃんにもやっていて(笑)。この指輪を売れば食いぶちには困らないから、働こうが働かまいが好きにやっていいという意味で、セリフや行動だけ見たら確かに説得力はあるんですよね。でも、この後「俺なりの責任の取り方だ」とか「俺の気持ちだ」とか言い出して、しまいにはメイベルちゃんの匂いを嗅ぎだすし、本当に残念すぎる!!(笑) そのせいで、最高に台無しになりました(笑)。
おじさんがカッコいいセリフを言った後には、必ず「こいつはただのおじさんだった」っていう現実を突き付けてくるシーンがあるんですよ(笑)。だからやっぱりプラマイゼロ、むしろマイナス! でも、もはや見ているうちに癖になってきます。おじさんがいいことを言ったら「いつもの残念なやつがくるぞ!」って準備しちゃうし、わかっているのに電車とかで見ながら「おじさん~~~!」って深いため息ついちゃいます(笑)。