寺島しのぶ「続編を狙っているんじゃないですかね?」作り上げたキャラクターや今後の見どころなどを明かす<ザ・トラベルナース>
寺島が役作りで大切にしていることは?
――監督からキャラクターに関しての指示はありましたか?
私は特に何か指示をされたことはないです。撮影をしていくうちに何となくこういう感じかなという人物像が出来上がっていったので、お芝居の中で、ちょっとずつちょっとずついろいろなことを試しながら、塔子というキャラクターを作り上げていきました。
――役作りで大切にしていることは何かありますか?
今回に限ったことではないのですが、特別な役作りはしていないかもしれません。いただいた台本をきちんと読み、この作品で、中園(ミホ)先生が描きたいことや監督たちが表現したいことをくみ取って、私はお芝居をするだけです!
――共演者と話をする中で、印象的なエピソードがあれば教えてください。
皆さんキャラクターが濃いですし、お話をすることが大好きな方が多かったので、話が尽きませんでした。なので、今ここで何か一つエピソードを挙げるというのはちょっと難しいです。レギュラー陣もですが、ゲストの方も面白いので、毎回の撮影を楽しんでいました。
――寺島さんのブログを拝見させていただいたのですが、現場の仲のよさがとても伝わってきました。
ありがとうございます。ブログでも現場での様子をいくつか投稿させていただいたのですが、和気あいあいと楽しく過ごさせていただいております。
――岡田さんと中井さんとは久しぶりの共演かと思いますが、何か変化などはありましたか?
「久しぶり!」って感じでした。お2人とも共演させていただいた時と変わらなかったので、変化という変化は見当たらなかったです。
――寺島さんが演じられる塔子にとっては、歩と静はどういう存在だと感じていらっしゃるでしょうか?
塔子にとって九鬼(静)さんは、自分のこれまでの看護師人生に対し、いろいろ考えて悩むきっかけになる人物だと思っています。
九鬼さんに出会い、九鬼さんの考えや仕事する姿勢を見て、塔子は「私が今までやってきたことはこれでよかったのかな」「間違ってたんじゃないか」ともんもんと悩むことになります。それが塔子にどういう作用が働くことになるかは今後を見ていただけたら明らかになっていくと思います。
歩ちゃんに対しては、若いのに知識も豊富ですごいなという思いもありつつ、態度が大きいのでちょっと困った子が入ったなと思います。
でも、なんとなく歩ちゃんや九鬼さんが病院に来てくれたことで、人手不足でうまく回らなかったいろいろなことが回り出した感じがします。ハイスペックすぎる二人の行動に驚いたり、困惑したりもしていると思うのですが、その一方で、塔子はきっと楽しんでいるんじゃないかなとも思っています。
――塔子自身も多くの悩みを抱えているかと思うのですが、そういう悩みが吹っ切れるようなシーンは今後あるのでしょうか?
もちろんあります! 第6話であることをきっかけに塔子の悩みといいますか、これまでためてきた事が吹っ切れるようなシーンがあります。塔子を応援してくださっている方にとっても、塔子のような立場にいる方にとっても、すごくすっきりするシーンになっていると思うので、楽しみにしていただければと思います!