NHK Eテレで放送中の「ゲームシェイカーズ」(毎週水曜夜7.25-7.50)は、中学生のベイブとケンジ―が、授業で開発したゲームアプリ「スカイホエール」が大ヒットし、クラスメートのハドソンと共にゲーム会社「ゲームシェイカーズ」を立ち上げるというストーリー。
今作で本格的な海外ドラマの吹き替えに初挑戦する花澤香菜にインタビューを行い、アフレコの難しさや、キャラクターたちへの思いについて話を聞いた。
――今回、初の海外ドラマの吹き替えでベイブの吹き替えを担当されていますが、アニメ声優との違いはどのような点ですか?
映画「ミスペレグリンと奇妙なこどもたち」(2017年)で吹き替えをした時にも思ったんですが、日本人と外国人の日常会話のテンションは全く違います。身振り手振りが大きくて、表情も豊かにお喋りするんです。
普段、私が話している言葉とはパワーが違うので、「体力使うな~」と思いながらアフレコしています。
「ゲームシェイカーズ」は、パワフル過ぎるくらいのドタバタコメディーで、ベイブたちがボケたりツッコんだり叫んだりたくさんします、まだ1回しかアフレコしていませんが、これからも毎回汗だくになるんだろうと思います。
――アフレコの現場に入る前にやっていることは、何かありますか?
朝ご飯に飛び切り甘い物を食べます! 炭水化物をしっかり取らないと、途中でおなかが空いてきちゃうんです。この仕事が終わった後は本当に疲れて、しかばねになっていますね(笑)。
――今まで演じてきた中学生役と今回の役柄の違いはありますか?
今まで私がアニメで演じてきた役は、内面にいろんな事情を抱えていることが多くて、モノローグで心情を吐露することも多かったんです。それとは全く違って、ベイブは思ったことをしっかり口に出して言うし、あまり悩みも抱え込まないタイプなんです。
どんな困難もガツガツ解決していって、すごく前向きなので、見ていて元気になる女の子ですね。
――もし彼らのような中学生が同級生にいたら、どう思いますか?
尊敬します! 私も子役としてお仕事をしていたものの、自分で何かを開拓していこうという気持ちはなかったので、本当にすごい度胸と向上心があると思います。
私はあまりガツガツ精力的に活動する学生ではなかったので、もしクラスメートになれたら、ベイブに巻き込まれるケンジー的ポジションになるのかなと思います。
――実際は、どのようなタイプの学生でしたか?
おとなしいタイプだったと思います。ぼーっとしていました。うまく自分の気持ちを言葉にするのが苦手で、ベイブとは真逆でした。
――自身との共通点はありますか?
ベイブが欲しいものを手に入れて、調子に乗るシーンがあるんですけど、私もパンが好きなので、買ってきたパンを眺めながら「ここのパンおいしいだろうな~どうやって食べてやろうか」と考えたりしているところは、似ていると思います(笑)。
あと、ベイブは結構たくらみ顔をするので、その表情と私の声色は合っているんじゃないかなという気はしました。これからもっとベイブというキャラをつかんでいきたいと思います。
――ベイブの決めぜりふや印象的なせりふはありますか?
ベイブは人を丸め込むのが上手なので、理屈が通っているふうに追い詰めるシーンが多々あります。その時に、「~でしょ?」を重ねていく話し方は印象的だと思います。相手の逃げ場を失くすために、笑顔で演じています。
――本作のテーマは“ゲーム”ですが、好きなゲームはありますか?
私、ゲームのセンスがないんですよ! すぐ終わっちゃうんです!
すぐゲームオーバーになってしまうので、自分でやるよりも人がやっているのを見るのが好きです。でも「ぷよぷよ」「ポケモン」「桃太郎電鉄」みたいな、運でも乗り切れるゲームは自分でもやります。
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