京都での撮影は「テンポ感がすごく独特でした」
――今作の撮影前に準備したことはありますか?
望月:家光がどうやって生きたんだろうと思って、まずはネットで調べて、あとはYouTubeで名前を検索して動画を見たりしました。
でも、資料として読んだ家光の印象と台本は違うなと思ったので、時代劇「一心太助」や「遠山の金さん」シリーズなどを見て、時代の雰囲気をつかもうと勉強しました。
葵:私の役は架空の人物なので…。それに、細かい所作は(撮影に)入ってからあるかなと思っていたのですが、男の子のふりをしている役だったので、特に決まった所作がなくて。
むしろ、“貧乏な環境の中でも一生懸命生きている感”の方が大切だったので、時代を意識するよりも、どうやったら男の子っぽく見えるかなと考えていました。
――京都の撮影所の雰囲気はいかがでしたか?
望月:最初現場に入ったときに「緊張感あるな~」と思ったのですが、シンプルに僕が緊張していただけで(笑)。日を重ねるごとに、温かさしか感じない現場でした。皆さんプロフェッショナルだからこそ余裕があって、本当にありがたい現場だったなという印象です。
葵:テンポ感がすごく独特でした。カット割りとか、進め方が「いつもと違う!」と感じたのですが、気づけばそのやり方にも慣れていきました。スタッフさんの温かさや、距離の近さを感じる現場でした。
里見浩太朗の貫禄に「『こっちが本来の姿なのか?』と…」
――里見浩太朗さんは「本格時代劇での大立ち回りは最後」と公言していらっしゃいますが、実際に現場で大立ち回りをご覧になっていかがでしたか?
望月:かっこよかったです…!シーン的には僕を守るために戦う、という場面だったのですが、今までに積み重ねてきたもののすごみを感じて、近くで見させていただいた時間がすごく幸せでした。
葵:私は本当に見ていただけだったんですが、すごいスピードで殺陣を覚えて、撮影されていて。扮装もすごく似合っていて、今の姿より「こっちが本来の姿なのか?」と思うほどで、とてもすてきでした。