「歌って踊れる女優」を目指しているという伊原六花。自身のYouTubeチャンネル「伊原六花のSTEP & GO」で11月に公開したダンス動画「【完全再現】『バブリーダンス』踊ってみた!【令和版|伊原六花】」が640万再生を超えバズっている一方で、1992年に公開された映画「シコふんじゃった。」から30年後の新たな物語を描くドラマ「シコふんじゃった!」では、葉山奨之とW主演を務めている。ダンスで鍛えた体幹で繰り出す美しい四股(しこ)も披露、その体作りのストイックさは演技にも生きている。(以下、「シコふんじゃった!」ほか出演作のネタバレがあります)
人生音痴な“相撲女子”を演じる
ドラマ「シコふんじゃった!」は、映画「シコふんじゃった。」で監督・脚本を務めた周防正行が総監督となり、ディズニーの公式動画配信サービス・ディズニープラスで10月26日より毎週水曜に全世界へ独占配信。またもや廃部の危機に直面する教立大学相撲部を舞台に、現代の若者たちの魅力がつまった青春ストーリーが繰り広げられる。
伊原は、相撲一筋で他のことはまるでだめな大学2年生の大庭穂香を演じる。子どものころ、自分よりも大きな男の子を倒したのがうれしくて相撲をはじめ、「相撲は力だけじゃない。男も女も小さくても大きい人と闘える競技だ。だから相撲が好きだ」と第3話で魅力を語っている。
映画「シコふんじゃった。」の登場人物、青木(竹中直人)に憧れ、同じ大学の相撲部に入学。卒業単位と引き換えに入部するよう教授に提案された森山亮太(葉山)がやってくるまで、たった一人で相撲部を支えてきた。地元である青森県の方言で話し、亮太からは“私”を意味する「わー」と呼ばれている。
一目で魅了される美しい四股
初めて部室を訪れた亮太は、稽古中の穂香の四股を見て思わず「おぉ~」と声が出た。その後、相撲部に仲間入りした俊(佐藤緋美)やレン(高橋里央)が、穂香の四股に魅了されて入部を決めたと語る場面が第6話であった。
1999年生まれの伊原は、2004年~2007年にバレエを習い、その後、ミュージカルやダンスに取り組む。高校生のとき、ダンス部のキャプテンとしてセンターを務めた“バブリーダンス”は、ユーモラスさもありながら、キレッキレのダンスで注目を集めた。今年2022年11月24日には、自身のYouTubeチャンネル「伊原六花のSTEP & GO」でダンス動画「【完全再現】『バブリーダンス』踊ってみた!【令和版|伊原六花】」を公開し、12月12日時点で640万再生超えと再度話題になっている。
美しい四股は、伊原がそのダンスで培った体幹の強さが存分に生かされている。プロの相撲界でも、人気の力士たちが美しい四股を踏む姿に歓声が上がる。真っ直ぐにピンと真上に向かって伸びた足。体は揺らぐことなく保たれ、その足をゆっくりと下ろしていく様は力強くもあり、神事に由来する神聖さも感じる。
第6話で亮太たち男子メンバーが出会った人物、映画「シコふんじゃった。」で大学相撲部の顧問だった穴山(柄本明)は「相撲は四股、すり足、てっぽう、これがすべて」と基本のひとつに挙げていたが、実際、四股が体調のバロメーターになるという話もある。穂香の美しい四股は、相撲一筋にがんばってきたストイックさも表現できているのではないだろうか。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/sumo-do-sumo-dont
▼ ディズニープラス特集ページはこちら