12月20日(日)に開催される「オートバックス M-1グランプリ2009」の決勝進出者8組が決定。7日、テレビ朝日にて出場者の発表とネタ順抽選会が行われた。
ことしで9回目を迎える史上最大規模の漫才頂上決戦“M-1”の参加条件は、“コンビ結成10年以内”のみで、今回はプロ、アマ含め過去最多の4629組がエントリー。8月末の大阪での1回戦を皮切りに札幌、仙台、東京、名古屋、広島、福岡と日本各地で行われた激戦を勝ち抜いた8組と、当日、東京・大井競馬場で行われる敗者復活戦から選ばれる1組の計9組の中から優勝者1組が決定。優勝者は賞金1000万円を獲得できる。
注目のファイナリストは、ネタ順にナイツ(2)、南海キャンディーズ(3)、東京ダイナマイト(2)、ハリセンボン(2)、笑い飯(8)、ハライチ(初)、モンスターエンジン(2)、パンクブーブー(初)。※()内は決勝進出回数
毎年、全員が嫌がるトップバッターを引いてしまったのはナイツ。塙宣之は「作戦的にはここで1回出場を辞退して、敗者復活からいく作戦にしようかなと思います」とボケつつも、「最近、敗者復活が最後に出てバン! と持っていくパターンが多いんですけど、逆にトップバッターがボン! といくパターンにするように、勢いのあるネタでいくしかないですね」と熱く語った。
8年連続決勝出場で、毎年のように優勝候補に挙げられる笑い飯は5番目。西田幸治が、「ことしの出来はどうだ、ことしの出来はどうだって言われて…ボジョレーヌーボーです」と爆笑を誘うと、司会の藤井隆はすかさず「酔わせてください!」と見事な返しを見せた。哲夫は「今までは何かにすがる、とかしたことなかったんですが、'09年は1年かけてコンビでパワーストーンをはめました。そのパワーを最大に生かしたいです」と話し、つい先日、大会ルール上では10年も参加資格があると聞いたが、「今まで'09年が最後といい続けてきたので、ことしがラストイヤーとさせてもらいます」と公言。ひょうひょうとした語り口ながらも、優勝に懸ける思いが伝わってきた。
'07年以来2度目のハリセンボン・近藤春菜は「ことし、大先輩であるシルクさんから赤いパンツを頂きまして。それを全大会にはいていきましたので、その結果だと思っています」とコメント。強力な先輩からの“勝負パンツ”で女性コンビ初の優勝を目指す。
ほかに、5年ぶりの東京ダイナマイト・ハチミツ二郎は「M-1の舞台に忘れ物を取りにきました」とビシッとコメント。4年ぶりの南海キャンディーズ・山ちゃんは女性司会者が上戸彩と聞き大興奮。「上戸彩ちゃんの前でネタができる! うれしくてしょうがないです!!」とはしゃぐ相方に、しずちゃんは「浮かれ過ぎてすべるのだけはやめてほしいですね」とたしなめる場面も。そして、これまで優勝が2組出ているという7番目を引いた、2年連続出場のモンスターエンジン・西森洋一は「対策は…楽屋での靴隠しやネクタイちぎり…」とほかのコンビへの嫌がらせを提案するも、大林健二は「7番はいいって聞いたので、それを生かして頑張りたい」とまじめに締めた。
また、今回初出場を決めたのは、23歳という若いコンビ・ハライチと、9回目にしてようやく決勝へ駒を進めたパンクブーブー。ハライチの澤部佑は「一番若いんでフレッシュに頑張りたいと思います! やったるで!!」と元気いっぱいにアピール。敗者復活組の直前となる8組目を引いたパンクブーブーの黒瀬純はライバルをナイツだと語り、「ナイツさんがあんまり前半で盛り上げると後半がつらくなる。あと、僕らは“名パサー”として敗者復活へいいパスを出したい」と、ナイツの優勝を阻む迷作戦(?)を打ち出した。
'07年はサンドウィッチマンが優勝、'08年はオードリーが第2位と、真冬の野外での敗者復活戦を勝ち抜いたコンビの強力なパワーが記憶に新しいが、今回はなんと昨年の王者・NON STYLEも敗者復活戦からのチャレンジということに。大会委員長の島田紳助は「お願いですから、敗者復活組には負けないでください!」とVTRコメントで8組にハッパを掛けた。今回は初めて敗者復活戦が地上波で生中継されることもあり、敗者復活戦から決勝戦まで…新たなスター誕生の瞬間へさらに注目が集まること必至だ。
12月20日(日)夜6:30-8:54 ABC・テレビ朝日系で放送
「M-1グランプリ2009 敗者復活戦」
12月20日(日)昼4:00-5:25 ABC・テレビ朝日系で放送