わちゃわちゃしてるふたりが至高「バナナマンのせっかくグルメ!!」／テレビお久しぶり#29

長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は「バナナマンのせっかくグルメ!!」と「バナナマンの早起きせっかくグルメ!!」(毎週日曜朝6:00-、日本テレビ系)をチョイス。

わちゃわちゃしてるふたりが至高「バナナマンのせっかくグルメ!!」

無性にバナナマンが見たくなり、TVerの検索窓に「バナナマン」と入力。「流星の絆」なんかがヒットして、うわあ、懐かしい、中学生の頃、バナナマンが大好きだったから、設楽がレギュラーとして出演していた「流星の絆」を毎週楽しみにしていた。脇役以上の役どころで、かつシリアスな演技なんかもやっていて、ファンとしては垂涎ものだったのである。本当に好きだったバナナマン、レンタルショップでコントライブのDVDを何度も借りて、何度も見ていた。「DIAMOND SNAP」のDVDのジャケット、光にTシャツに笑顔、エモすぎてどうにかなりそう。そんな青春を送った私のカラダがふいに彼らを求めるのは、まったく当然のことなのだ。

彼らのコントが気になる方は、今Netflixでライブ映像が見放題なので是非。本当にいい時代になりました。

さて、バナナマンに熱狂した学生時代ではあったものの、高校を出て、テレビのない生活を送るようになってからは、自然と距離が開いていった。向こうから連絡もないし、こっちからアクセスをするということもない、そんな時期が続いた。外に出れば何かしらの広告にふたりが写っているし、設楽が年間テレビ出演数ランキング2年連続1位を達成したというニュースだってまだまだ記憶に新しい、そうじゃなくたって、心の中には常に彼らがいるのに、今どんな番組に出ていて、どんなことを喋っていて、どんな風に年齢を重ねているのか、まったく知らなかったのだ。

そんな折、この「テレビお久しぶり」連載という大変恐れ多くべらぼうに有難いお話をいただいて、その中で「ウォーキングのひむ太郎」という番組と出会うことができた。この番組は本当に気に入って、どことなく疎遠になっていた気まずさみたいなモノを一瞬で払拭するくらい、日村は日村そのものだった。

日村とヨリを戻したのはいいものの、しかし、バナナマンは？あのふたりがわちゃわちゃしてニコニコしている、やはり見たいのはその姿。もうすぐ30回目を迎えるこの「テレビお久しぶり」、バナナマンがふたりとも出演している番組をそういや全然見てこなかったなあ、バナナマンを贔屓しすぎてまともな記事にならない(まるで本稿のように)だろう、という懸念も確かにあったのだけど、じゃあ他の記事はまともなのかと言われたってうつむくばかり…。

ということで再生したのは、人気番組でありながら一度も見たことがなかった「バナナマンのせっかくグルメ！」。しかし、今回はふたりがわちゃわちゃやってんのが見たいという動機だったため、スタジオ収録に終始する「バナナマンの早起きせっかくグルメ！」と、TVer限定配信の「北海道お取り寄せ鍋編」を鑑賞しました。

で、これがもう、自分が求めているものそのものだったというか、スタジオで、ただふたりが、美味いもんを食って、感想を言って、面白いことを言う。バナナマンはコレこそ至高。TVer限定配信の回は、1月2日の新春4時間スペシャル北海道編に先駆けての企画だったんですが、もうスタジオでカニとか剥きながら4時間ずっと喋っててほしいなと思ってしまった。とはいえ私はふたりのロケも大好きだし、ワイプから茶々を入れるのも大好きなので、「早起き」でないゴールデン枠の「せっかくグルメ」も見漁っていこうと思う。とりあえず今日のところは「ウォーキングのひむ太郎」見ながら寝ます。