石丸幹二と柿澤勇人が、12月20日に都内で行われたミュージカル「ジキル&ハイド」(2023年3月11日[土]より上演)の制作発表会見に、笹本玲奈、真彩希帆、Dream Ami、桜井玲香、石井一孝、上川一哉、畠中洋、栗原英雄と演出を手掛ける山田和也と共に登壇した。
ミュージカル「ジキル&ハイド」とは
ミュージカル「ジキル&ハイド」は、2001年11月に鹿賀丈史主演によって日本初演され、2003年1月、2005年12月、2007年4月と絶え間なく再演を続けた人気作。2012年3月には、新たなジキル役を石丸が務め、2016年3月に再演、2018年に再再演を行った。そして、2023年3月には、石丸ジキルが有終の美を飾り、柿澤が新たにジキルを演じる。
舞台は1888年秋、ロンドン。医師であり科学者であるヘンリー・ジキル(石丸/柿澤)は、「人間の善と悪の両極端の性格を分離できれば、人間のあらゆる悪を制御し、最終的には消し去ることができる」という仮説を立てる。研究で薬を作り上げたジキルは病院の理事会で人体実験の承認を得ようとするが、望みはかなわず自分で試すことに。大いに苦しんだ後、別人格のハイドが現れる。そして、街では次々とむごたらしい殺人事件が発生し始める、というストーリー。
石丸幹二がジキル役について告白「この役をやるには非常に体力が必要」
会見では、石丸が「一つ前(の上演)が2018年だったので、5年近く間が空いているのですが、自分の意識の中ではついこの間のような気がします。それくらいインパクトがある作品で、この役をやるには非常に体力が必要であることを思い出しました(笑)。若い柿澤くんと同じ役をやりますけども、カッキーに負けないように体力をつけて臨みたいと思います」とにっこり。
一方、柿澤は「この作品を『(ジキル役は)日本が誇る大スターたちがやる役なんだな』と思いながら見ていたので、こんな若造の僕がやれるなんて思っていなかったので、正直驚いています」と明かし、「一生懸命がむしゃらにけいこをして、皆さんに刺激を受けながら、石丸さんのすてきなところをたくさん勉強させていただいて盗ませていただいて、何とか新しいジキルとハイドを作れたらいいなと思っております」と意気込みを語った。
初参加となるDream Amiと桜井玲香が意気込みを語る
また、同作初参加のジキルの婚約者・エマ役を務めるDream Amiと桜井玲香も意気込みを。
今作がグランドミュージカル初挑戦となるAmiは「初参加ということで多少の不安はあるのですが、長年愛されるこの作品と超実力者の皆さんに囲まれて、自分でも感じたことのない“新しい自分”を感じられるんじゃないかと今からすごくわくわくしております!」とコメントする。
一方、桜井は「素晴らしいキャストの皆さま、スタッフの皆さまと一緒に素晴らしい作品に携わらせていただけるということで、たくさんいろんなものを吸収し学びながら、エマという力強く愛情深い女性をしっかりと信念を持って演じられたらと思います」と打ち明けた。
◆取材・文=原田健