【漫画】予想外のラストに「尊すぎて言葉が出ない…」"ただの"村娘が魔王との最終決戦に挑む漫画が話題

2023/01/22 10:00 配信

芸能一般 インタビュー

魔王の本当の姿は小さな魔物…村娘と魔物が育む友情関係が"尊すぎる"と話題画像提供/山地ひでのりさん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ただの村娘が魔王城を滅ぼそうと奮闘する作品『魔王の願いが叶うとき』をピックアップ。

作者の山地ひでのりさんが2022年12月3日にこの作品をTwitterに投稿したところ、1.6万以上(2023年1月6日現在)の「いいね」が寄せられ、反響を呼んだ。この記事では、山地ひでのりさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

魔王の攻撃を軽々よける"ただの"村娘…魔王との因縁や衝撃のラストに涙

『魔王の願いが叶うとき』より画像提供/山地ひでのりさん


魔王ゾークを討伐すべく、魔王城には勇者や戦士など多くの冒険者が集まっていた。その中にたった1人で乗り込んできた新人冒険者のシエラ。魔物だらけの道中を1人で抜けてきたこともあり、周りからは見かけによらず優秀だと恐れられるも実際はただのドジ娘。魔物への攻撃もおろか魔物が仕掛けたトラップにも引っかかってしまう始末。

だがシエラには、勇者や戦士などエース級の冒険者が1度で吹き飛ばされるような攻撃を避ける力があったのだ。異次元バトルを繰り広げるシエラだったが、実は魔王ゾークとの深い因縁が関係していた。魔王として君臨するゾークは仮の姿。本当の姿は村人にいじめられていた小さな魔物・ジャスパーで、シエラに助けられたことをきっかけに友達関係を築いていた。

しかし、魔王軍が村を襲ったことから、シエラは魔王討伐の旅へと出向いてしまう。「人間と魔物じゃ友達になれない」と別れを告げられたジャスパーは悲しみの淵に追いやられながらもシエラの力になりたい一心で、強くなる特訓をし魔王ゾークの名を引き継いでいたのだ。「シエラが魔王城にやってきたら"必ず"この手で」と言ったジャスパーの本意とは…。

魔物・ジャスパーの健気さやシエラとの強い信頼、感動的なラストが話題を呼んだ本作。Twitter上では「尊すぎて言葉が出ない…」「感動しました」「ジャスパーかっこよすぎる」「何度読んでも涙が出る」「これは名作」など、読者からのコメントが多く寄せられ、注目を集めている。

「ファンタジーの舞台で、最後にどんでん返しがあるストーリーにしたい」作者・山地ひでのりさんが創作の裏側を語る

『魔王の願いが叶うとき』より画像提供/山地ひでのりさん


――『魔王の願いが叶うとき』は1.6万いいねを超える反響です。ここまでの反響となったことについて率直な感想をお聞かせください。

初めて原作を担当した作品であり、多くの方々に読んでいただけてとても嬉しく思っております。

――『魔王の願いが叶うとき』を創作したきっかけや理由があれば教えてください。

前作「マリーグレイブ」をアシスタントとしてサポートしてきてくれた穂高歩さんと、「何か一緒に作品を制作してみたいね」という話をしており、それがきっかけで創作に至りました。穂高さんの画力が引き立つようなファンタジーの舞台で、最後にどんでん返しがあるストーリーにしたいと思い、このような作品になりました。

――『魔王の願いが叶うとき』の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

ジャスパーが強くなろうと特訓をしているシーンがお気に入りですね。なんの見返りも求めず、シエラのために尽くそうとしているジャスパーが素敵です。

――『魔王の願いが叶うとき』だけでなく現在連載中の『ソアラと魔物の家』など、人類と魔物が共存する世界を舞台にした作品を多く描いていらっしゃるのが印象的です。作品を描く上でこだわっている点や創作の際に意識していることがあればお聞かせください。

自分の絵が引き立つようなファンタジーを舞台にした作品を描くことが多いですが、いろいろなエンターテインメントがあふれる世の中ですので、読んでくれる読者に新しい体験や感情を与えられるような作品作りを意識しています。

――今後の展望や目標などがあれば教えてください。

現在「サンデーS」および「サンデーうぇぶり」にて連載をしている、『ソアラと魔物の家』を、より多くの方に楽しんでいただけるように、1話1話全力で取り組んでおります。いつか自分の作品がアニメ化することを1つの目標として頑張っています。

――作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

現在、連載中の『ソアラと魔物の家』は『魔王の願いが叶うとき』が好きな方はきっと楽しんでいただける作品になっていると思いますので、ぜひお手に取っていただけると嬉しいです。