世界最大規模の同人誌即売会として知られる「コミックマーケット」(略称:コミケ)。その最新回となる「コミックマーケット101」が、2022年12月30日、31日に東京ビッグサイトにて開催。2日間で18万人が来場し、会場は大盛り上がりとなった。本記事では、そんな「コミケ」のもうひとつの見どころである“コスプレエリア”に注目。コスプレイヤーの“コスプレのこだわりポイント”や“2023年の目標”といったインタビューを紹介していく。
「コミケ」ならではの雰囲気を味わいたくて、関西から遊びに来ました。Luna(ルーナ)ちゃんはマスクを着用していて、目元しか出ていないデザインなんですけど、そこだけでどういった女の子なのか表現できるように、アイメイクにはかなり時間(約2時間)をかけて取り組みました。それと、ウィッグの毛先が内側に巻いているのも、このキャラの特徴的なポイントなので、そちらの再現にもこだわりました。(イラストレーター・YD氏によるオリジナルキャラクター「Luna」/MOMO:reさん)
いちばんこだわったのは“ギザ歯”の再現ですね。自作で用意して前歯に貼り付けてきたので、自然な感じで表情を作ることができます。(「チェンソーマン」デンジ/まるさん)
ロングウィッグなので、毎回の手入れがなかなかたいへんなんです。まずはくっついている角を外して、ウィッグの部分だけをしっかり洗って。そのうえでもういちど取り付けて、しっかりとセットしてから持ち運ぶようにしています。耳にかかる部分のセットが意外と難しくて、そこで毎回、苦戦している感じですね。「コミケ」に参加するのは今回が初めてなんですけど、人の多さにびっくりしています。あの逆三角形(会議棟)を背景に写真を撮るのが夢だったので、実際に目にした瞬間、テンションが上がりました(笑)。(「チェンソーマン」パワー/ICOさん)
こだわったのは名札の造形です。作中でも重要なアイテムだったので、可愛らしいデザインになるように自作で用意しました。コロナ期間中はほとんどコスプレ活動ができていなかったので、それを取り返す…という意味でも、2023年はたくさんコスプレをしたいです!(「アキバ冥途戦争」和平なごみ/べにさん)
また同日には、付近で「となりでコスプレ博2022冬」(略称:となコス)というイベントも開催され、こちらにも大勢のコスプレイヤーが参加。日中は「コミケ」、夕方からは「となコス」と、ふたつのイベントをハシゴするレイヤーも多く、それぞれが年内最後の大型コスプレイベントを満喫しているさまが印象的だった。次回の「コミックマーケット102」は、2023年8月12日(土)・13日(日)に開催予定。
取材・文=ソムタム田井