撮影現場ではしゃぐ姿も
――高校生役ということで、学校での撮影も多いかと思います。現場の雰囲気はいかがですか?
小宮:エキストラの方も交えて教室での撮影とかもしているのですが、みんなで和気あいあいと楽しくやっています。僕たちも学校でのシーンは「楽しいね~」と話しながら撮影していますね。
新條:懐かしいなと思いました。教室ってこんな感じだったなって(笑)!
――制服を着られるのも久しぶりなのでは?
新條:はい、懐かしいです。私は、中学校・高校ではリボンではなくてネクタイだったので、リボンを付けられてすごくうれしいです。
小宮:衣装合わせのとき、制服のスカートが韓国風みたいなこと言ってなかった?
新條:そう!日本ではわりとプリーツスカートで長めの丈が多いと思うのですが、今作の衣装はタイトスカートっぽさもあり、ブレザーも色がおしゃれなんです。
――撮影現場での面白エピソードがあればお聞かせください。
小宮:志場番太役の鈴木康介くんと朝集合して一緒に現場に向かうのですが、富士山の近くで撮影があったときに、「富士山バックに写真撮ってよ」と言われてカメラを構えたらジャンプしていて(笑)。かわいいな~と思いました。ずっとかっこいい印象だったので、かわいい一面を見てしまいました。
新條:美術教師・壇田律役の森咲智美さんと一緒のシーンが多いのですが、第一印象のクールなイメージに反してすごく絡みやすい方で、すごく明るいし、一緒にお菓子を選んだりしています。
小宮:森咲さんのエピソード、一つ思い出した!ウチュラが転校してきて教室に入ってくるシーンで、壇田先生がウチュラのことを紹介してウチュラが席に着いたあと、「それではホームルームを始めます」と言うところを、「それでは日直を始めます」と言い間違っていました(笑)。
新條:あったね(笑)。あと、壇田先生が宇宙美空という名前を黒板に書くシーンの前、森咲さんが頑張って何回も書いて練習していてかわいかったです(笑)。
“失って気付くこと”、“それぞれ違った欲望”を改めて実感
――この作品にはどんなメッセージが込められていると思いますか?
小宮:本作では、今まで当たり前にあったものが急に禁止された世界が描かれています。今でいうと、コロナで旅行ができなくなってしまったりと、当たり前だったものが急に失われてしまう虚しさや悲しさは誰にでもあると思うので、“失って気付くことがある”ということが改めて伝わるのではないかと思います。
新條:私は、登場人物ひとりひとりに違った欲望があると感じていて、人によってこんなにも考え方が違うのかということを考えさせられたので、その違いを伝えたいし、見てほしいなと思います。欲望を表に出さない人もいるし、すごく解放する人もいるし、そういう生き方の違いが、私自身面白いと感じました。
――最後に、視聴者にメッセージをお願いします。
小宮:今までの作品にはなかったような題材で、フィクションではありますが、犬田が直面する思春期特有の悩みだったり葛藤の中で生まれる高校生らしいピュアさにもぜひ注目していただいて、作品を楽しんでいただけたらと思います。
新條:1話30分とあっという間に終わってしまうと思うのですが、その展開についてきていただきたいなと思います。本当に怒涛の展開なので、視聴者の皆さんに妄想を膨らませていただいて、楽しんで見ていただけたらうれしいです。
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