沢村一樹が語る竹内涼真の圧巻のパワー「せりふをやり取りした時、衝撃だった」<ペルソナの密告>

2023/03/23 05:00 配信

ドラマ インタビュー

ドラマスペシャル「ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者」より(C)テレビ東京

役者の顔、父親の顔、旦那の顔…それぞれ違う楽しさ


――ドラマの中で、「人は誰だって、いくつもの顔を使って生きている」というせりふがありますが、沢村さんもご自身で使い分けている顔はありますか?

たくさんありますよ。まず、僕が一番言われるのは、押しても引いてもリアクションがないということ。バラエティーに出た時によく共演した方たちに言われるのですが、なんかこうふわっとしたキャラクターでいるように無意識でやっているみたいで。

あとは、役者をやっている時なんかは別に面白くもないのに笑ったりもするし。父親の顔と旦那の顔も、たぶん違うでしょうし。どうなんだろう…いっぱい顔を持っています。

――どの顔でいる時のご自分が一番好きですか?

それぞれ楽しさが違うんですよ。正直役者の仕事って肉体労働なので、しんどいんです(笑)。体だけじゃなくていろいろなことがしんどかったりするのですが、今回の作品は見どころのシーンが多くて。シーンが終わった時の達成感というか、爽快感みたいなのが多かったんですね。こういう時は、やっぱり楽しい。

あとは例えば、僕がやっているバラエティーの占い番組「突然ですが占ってもいいですか?」(毎週月曜夜11:00 -11:40、フジテレビ系)は、(水野美紀、池田美優の)3人で話しているのもものすごく楽しいし。そういう意味でいうと、どれが一番というのはないかもしれません。

――最後に、視聴者にメッセージをお願いします。

実際まだ完成した作品を見ていないので何とも言えないのですが(※取材時は年末)、とにかく台本よりも映像のほうが断然良いものができているという手応えを感じています。

また、なんといっても、役者の醍醐味(だいごみ)であるいろいろな人格を一つの作品の中で演じるというのはきっと勇気がいることだし、それを思い切ってやっている竹内くんと畑芽育ちゃんの芝居は見どころの大きな一部だなと思います。

刑事ものは謎解きが一番のキーになると思うのですが、どんでん返しが何回もあるので、「これで終わりかな?」というところで終わったりしない。どんでん返しの繰り返しも楽しみの一つかな。そこも踏まえて、最後まで視聴者の方たちには推理を楽しんでもらえたらなと思います。

見ていただいた方が、絶対に何かを考えるきっかけになるドラマだと思います。それは自分自身のことなのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。何かをすごく考えたくなるドラマなので、それが何なのかを、視聴者の方自身で見つけてほしいです。

※岩崎大昇の崎は正しくは「立つ崎」