草なぎ剛主演"戦争シリーズ"を振り返る 痛快な復讐劇と深い人間ドラマを両立させる演技の妙
第3弾は権力者に復讐を誓う議員秘書に
そんな戦争シリーズの第3弾にして、最新作である「罠の戦争」は、命をかけて尽くしてきた政治家に裏切られた議員秘書・鷲津亨が主人公。弱者による強き権力者への復讐劇をテーマに、愛する家族を傷つけられた亨が、知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させていくストーリーだ。
妻の可南子役に井川遥、亨と同じ議員事務所で秘書見習いとして働く蛯沢眞人役に杉野遥亮、若くして総理大臣の座に登りつめた竜崎始役に高橋克典ら、豪華俳優陣が脇を固めるほか、草なぎと同じく新しい地図のメンバーである香取慎吾と、韓国の13人組ボーイズグループ「SEVENTEEN」がコラボで主題歌を担当することも話題となっている。
2020年は映画「ミッドナイトスワン」でトランスジェンダーの主人公を繊細かつ大胆に演じ、「第44回日本アカデミー賞」をはじめとした国内の映画賞で主演男優賞を総なめに。大河ドラマ「青天を衝け」や「拾われた男 LOST MAN FOUND」などの話題作における助演力も際立っており、話題に事欠かない俳優・草なぎ剛。そんな彼の新たな役への挑戦に刮目せよ。
■文/苫とり子
ビクターエンタテインメント
TCエンタテインメント