石川最後の舞台に用意した“ランジェリー歌謡祭”
石川(杉本愛莉鈴)のセクシー女優デビュー作で「子どもの頃の夢が歌手だった」と語っていたことを思い出した加藤(藤原季節)は、彼女の最後の舞台として“ランジェリー歌謡祭”へ企画を急遽変更。さらに西岡亜紀(真島なおみ)の「みんなが着る予定の下着、全部男目線で選んでるでしょ?全然かわいくない。こういうのは自分で選ばせてあげてよ」という一言で、衣装も変更に。女性側の視点をズバッと言葉にしてくれた西岡のセリフに、こちらも清々しい気持ちになった。
また、「本物の舞台を用意したい」という加藤が司会を依頼したのは、報道畑にいるアナウンサー高田敬(安東弘樹)。当初は出演を渋った高田だが、石川のデビュー作のビデオを見ていて境遇を知っていたこと、また加藤の熱量に押され引き受けることに。さらに加藤が用意した前口上ではなく、自身で用意したものを読み上げる高田に、“プロ”としての美意識を感じた。
歌手になるためのステップとしてセクシー女優になった石川が、最後の舞台で、“今日だけは歌手”として歌い上げる姿にはうるっときてしまう。様々な感情を抱えながらも、最後までさわやかな笑顔でカメラの前に立ち続ける彼女の気持ちを思うと切なくなった。石川への、この上ないはなむけの言葉でもある高田の前口上も感涙必至だ。
藤原演じる加藤が放つ数々の名言が光る
本ドラマで注目したいのが、出演者のセリフだ。それぞれが名言のようで心に刺さる。急な企画変更に戸惑う名高(堀井新太)に、加藤が言い放ったセリフ「番組はプロデューサーのものじゃない、俺たちディレクターのものだ」。ディレクターとしての意地や、妥協せずに「エロ×バラエティー」を追究する加藤の強さが見られてかっこいい。
さらに、急な企画変更に怒るも「これはこれでいいな」とランジェリー歌謡祭を認める栗田(大東駿介)に、「人と違う人生を生きてきた彼女たちの歌には力がある」という加藤のセリフ。制作にこだわるのはもちろんだが、出演者へのリスペクトを忘れない加藤の優しさを感じた。今後もどんなセリフが出てくるのか、注目したい。
Paraviオリジナルドラマ「ギルガメッシュFIGHT」
動画配信サービス「Paravi」で毎週土曜深夜1:15〜配信予定
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アメイジングD.C.