
木村拓哉が主演を務める映画「レジェンド&バタフライ」が、1月27日(金)より全国公開となる。それを記念し、木村が過去に出演したドラマ「BG〜身辺警護人〜」(テレビ朝日系)シリーズ、「未来への10カウント」(同局)が動画配信サービス・TVerにて無料配信中だ。芸歴35年を迎えた今も、衰えぬ人気ぶりを誇る木村の魅力を改めて深掘りする。
木村拓哉のすごみを改めて突きつけられた新年
新年は“キムタク祭り”ともいえる状態だった。
1月6日、「金曜ロードショー」(日本テレビ系)でスタジオジブリの宮崎駿監督作品「ハウルの動く城」がノーカット放送された。この作品は当時32歳だった木村が、主人公ソフィーと恋に落ちるハウルに声をあてた貴重なアニメだ。
ハウルは街で「美女の心臓を食べてしまう」とうわさの魔法使い。見た目はブロンドの髪と青い眼を持つ美青年だが、その実、自己愛と恐怖心が強いハウルの精神的な未熟さを、木村は繊細な声の演技で表現した。
通常の芝居と声の演技には大きな違いがあるため、声優以外の俳優やタレントがアニメのキャラクターに声を当てることに対して拒否感を示す人も多い。しかし、本作で木村はダメなところはあれど、それが絶妙に女心をくすぐる魅力的なキャラクターを作り上げた。本作のヒット、そして今なお多くの人に愛される理由の一つは、何度も何度も木村の演じるハウルに会いたくなるためだろう。
「やっぱりハウルってかっこいい!」という感動も冷めやらぬうちに、再び木村のすごみを感じるきっかけとなったのは、1月9日に放送された「さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろかSP2023」(TBS系)でのこと。明石家さんまと中村玉緒がMCを務めるこの番組は、テレビの力で視聴者の夢をかなえる正月恒例の特番。今年もささやかな夢から壮大な夢までたくさんの応募が集まり、その中の一つが「夫を木村拓哉に会わせてあげたい」というものだった。
応募した女性の夫は、2000年放送のドラマ「Beautiful Life ~ふたりでいた日々~」(TBS系)で木村が演じた美容師の沖島柊二に憧れ、自身も美容師に。また、柊二が働いていた「HOT LIP」と同じ名前の美容室を開業するほどの熱狂的なファンだという。
そんな夫に木村を会わせてあげたいという女性の夢が見事当選し、「Beautiful Life」のキャストやスタッフが再集結。総額1000万円をかけて「HOT LIP」を完全再現し、そこにファンの男性を招いて一夜限りのオリジナルドラマを制作した。それだけじゃない。なんと、木村は気前よく、当時のドラマでも使っていた「HOT LIP」の象徴である唇型のソファーを男性にプレゼントしたのだ。
番組の放送後、男性が経営する美容室の予約は一瞬にして埋まったという。他人の人生をこんなにも良い意味で大きく動かしてしまう木村のすごさを、この番組で改めて実感した。
スターであり続けるための地道な努力
歌もダンスも演技も、何でも完璧にこなす圧倒的なスター。木村にはそんなイメージがつきまとう。もちろん間違いではないのだが、その背景には「この人は天才なのではないか」と思わせるための地道な努力があることを忘れてはならないだろう。
2022年11月に50歳の誕生日を迎えた木村だが、肉体的な衰えを一切感じさせない。自身のInstagramにトレーニングの様子をアップすることもあるが、印象的だったのは2022年、バラエティー番組「帰れマンデー見っけ隊!! 3時間SP」(テレビ朝日系)に出演した際に明かしていたエピソードだ。木村は“老い”に対抗するため、「歩道橋を一段飛ばしで上る」というルールを自分に課しているそう。木村は、こうした小さなことからコツコツと努力を重ね、常に第一線を走ってきた職人気質の人間なのだ。
そんな木村が演じてきた主人公たちも、こだわりの強いキャラクターが多い。例えば、「HERO」(第1期2001年、フジテレビ系)で演じた検察官の久利生公平は、どんなに小さな事件でも真実にたどり着くまでは決して諦めず捜査を続ける。同じくフジテレビのドラマ「プライド」(2004年)で演じた里中ハルも、自分にも他人にも厳しい、だけど仲間思いなアイスホッケー実業団チームのキャプテンだった。ストイックな木村が演じると、そういうキャラクターとしての魅力がうそにならない。そこにいるだけで場の空気を全部かっさらってしまうような、威厳とカリスマ性のある主人公になれる。
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