松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第3回「三河平定戦」が1月22日に放送された。今川義元(野村萬斎)が討死し、今川方につくか織田方につくか、究極の“どうする”を突きつけられた元康(松本)。その決断への過程と凄惨なラストに衝撃が走った。(以下、ネタバレがあります)
生き別れた母に再会するも…
「リーガル・ハイ」や「コンフィデンスマンJP」で知られる古沢良太が脚本を務める「どうする家康」は、ひとりの弱き少年がさまざまな決断と失敗を繰り返す中で成長し、天下人・徳川家康になるまでを辿る物語。“孤独なカリスマ”織田信長を岡田准一が演じるほか、家康の母・於大の方を松嶋菜々子が、“戦国最強のレジェンド”武田信玄を阿部寛が演じるなど、キャスト陣も話題となっている。
第3回では、桶狭間の合戦後、妻・瀬名(有村架純)や子の待つ駿府ではなく故郷・岡崎に戻った元康の大きな決断が描かれた。伯父・水野信元(寺島進)をはじめ織田勢に圧倒される元康ら弱小・松平軍。頼みの今川氏真(溝端淳平)からの援軍はなく、家臣たちからの“織田につくべきだ”という声は大きくなる一方。今川方に妻子を残した元康は、苦渋の決断を迫られた。
「とうに今川を見捨てております」
迫り来る織田方の軍勢と、戦で命を落としていく領内の農民たち。16年前に生き別れて以来心の中で慕い続けた母・於大の方からの「今川と手をお切りなさい」という明確な説得。そして、元康を支える忠臣、酒井忠次(大森南朋)と石川数正(松重豊)の「我ら三河の衆はとうに今川を見捨てております」という強烈な進言。
その一方で、駿府にいる瀬名や生まれたばかりの子と、三河の女性たちの微笑ましい日常も差しはさまれ、元康の「嫌じゃ!わしは妻と子のもとに帰るんじゃ!」という叫びも切実だ。