「深さや奥行き感があって面白い役だと思います」
さて、ドラマ「罠の戦争」(フジテレビ系)について。順調に撮影は進んでいます。2022年のうちに第2話まで撮り終わって、台本も第8話まで手元に来ていたというのは、僕の中で最速。それだけでも制作陣の熱が伝わるよね。
この号が出る頃は、第2話が終わったところだそうで。僕の息子の事件を隠い ん蔽ぺ いしようとしたのは誰か。謎は深まってますよね。昨日まで味方だった人がいきなり敵になったり、本当に思わぬところに罠があるので、亨(草彅)ちゃんちょっと大丈夫なの?って。この役にはそういう深さや奥行き感があって面白い役だと思いますね。
答えみたいなものは台本に全て書かれているんだけど、いかようにもできるというか、自分で好きなように演じていいんじゃないかと最近は思っているんですね。例えば第1話のラスト、犬飼大臣(本田博太郎)を追い込んだ記者会見の場で、亨のト書きには「フッと笑って」とあったんだけど、僕は実際現場に入っていて笑えなかったんです。「監督、笑えないわ」って。20年もその人に仕えてきて、昨日まで一緒に仕事をしていた人なのに、あんなもみくちゃになっているのをちょっと笑うって…。
次の第3話は、ある意味分岐点で、今後の方向性というか、弱小の亨が力をつけていくきっかけにもなっていく回。引き続き見てもらいたいなと思っています。