相葉雅紀 コメント
――出演のお話を受けたときのお気持ちは?
僕は橋田壽賀子先生の作品を見て育った世代なので、石井ふく子プロデューサーが僕に声を掛けてくださったことは率直に驚きました。また、初めてお会いしたときには「ずっと一緒にお仕事したかったのよ」と言っていただけて、とてもうれしかったです。声を掛けていただいた以上は全力で演じさせていただこうと思いました。
歴史あるチームの一員になるということは緊張しますが、温かく迎え入れてくださったチームの皆さんの心の大きさを感じ、こちらも心が温かくなりました。
――脚本を読まれた感想を教えてください。
今だからこそ、余計に心に沁みました。この数年間は新型コロナウイルスによってリモートが多くなって、人の温もりを感じづらくなっていたと思います。そんな時代だからこそ、人と人とのつながりや温かさ、家族じゃなくても絆は生まれるというのが再認識できたお話でした。
――主人公・杉信也はどんな人物でしょうか?
両親と最愛の姉を亡くしたことで心を閉ざしてしまい、人と関わることを避けている青年です。亡くなった姉にそっくりな店主との出会いがきっかけで、そのおにぎり屋さんに通うようになっていくんですが、最初は夢も希望もなくてただ生きるために働いていた信也が、その店の店主と常連客を通してどのように心が解れていくか、温かさを取り戻していくのか、というところにも注目していただきたいです。
――最後にメッセージをお願いします。
石井プロデューサーが「人は一人では生きていけない」とおっしゃっていましたが、本当にそうだと思います。僕自身も、光栄なことにこうやって作品をやらせていただくとき、応援してくださる視聴者の皆さんの声だったり、キャストの皆さんやスタッフの皆さんと作り上げる達成感は、一人では感じることはできないと思っています。
誰しもが一度は、信也のように「ひとりぼっちだ」と感じる瞬間があると思います。けれど、ちょっと周りを見てみたら、手を差し伸べてくれる人がいる。「ひとりぼっちではない」と、温かく伝えてくれるドラマです。ぜひ、ご覧ください!