コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、死体の一部にお湯をかけることで3分間だけよみがえらせることができる漫画『インスタントライフ』をピックアップ。
作者である江戸川治さんが1月19日にTwitterに投稿したところ、2.3万以上の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、江戸川治さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
死者を3分間だけよみがえらせるインスタントライフの事務所を訪れたのは、小学生の男の子。お母さんに土下座して用意した10万円を持ってきた男の子がよみがえらせたいのは、クラスメイトの菊池さんだった。男の子と菊池さんは幼なじみで仲が良かったが、男の子はクラスや先生がお手上げになるほどのワルガキになっていき、やがて不仲に。それでも男の子の嫌がらせに食ってかかる様子はそのままだった。
しかしある日、男の子は菊池さんが一番嫌がりそうなことをする。この日から男の子と菊池さんは話すどころか、目を合わせることすらもなくなってしまう。「謝りたい」と思っていた矢先に菊池さんは事故で亡くなってしまい、そのことを後悔しているという。
菊池さんをよみがえらせ、男の子が必死の思いで謝ると、菊池さんは「許さないよ おかげで復讐できる」と意味深な言葉を残し…。最後に菊池さんが男の子にした"復讐"とは。
様々な死者をよみがえらせ、それぞれの思惑の中で"3分間"を過ごす様子を描いた本作。最後までオチが分からない展開も話題を呼び、Twitter上では「何度見ても泣ける…」「絶対忘れられない復讐か…」「悲しすぎる」「もどかしさの極み」「尊かった」などのコメントが寄せられ注目を集めている。
――『インスタントライフ』はどのようにして生まれた作品ですか?創作のきっかけや理由があればお教えください。
インスタントラーメンのように死人がよみがえったらおもしろいかなと思ったところから考えました。
――『インスタントライフ』の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由とともにお教えください。
虐待されていた男の子が母親といっしょにベランダから飛び降りて消えるシーンが好きです。
――江戸川さんの漫画は作品のテーマが多岐に渡っているようにお見受けします。普段漫画を描く時は、どのようにしてアイデアを思いついているのでしょうか?
昔は本屋に行って小説の裏のあらすじを見たりしてましたが、最近は自分の今の気分にあわせて話が思いつきそうなものをYouTubeで漁ってます。
――本作に限らず、キャラクターの複雑な心情が伝わりやすい作画が印象的です。人物描写を行う際にこだわっていることや気を付けていることがあればお教えください。
ショックなシーンほど情報が多くならず、なるべくシンプルに描くようにしてます。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
読んで頂きありがとうございます。嬉しいです。これからもがんばります。
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