――収録を終えての感想を聞かせてください。
井上:お茶の歴史などお聞きして、いろんな時代背景がある事を知りました。「お茶」と聞いて、難しいものって考えていた部分があったんですけど、講義を通じて自分に近いものと感じられるようにもなりました。早速お茶を自分で買ってみたいなって思ったりもしました。また、先生もすごく落ち着いていらっしゃる方で、びっくりしました。
ニシダ:年下で、あんな風に茶道をやってしっかりしている方を見ると、焦るというか、人としてのレベルが違うなって。何にもしていないな俺っていう…。
サーヤ:本当にね。実は最近お茶に少し興味が出てきたタイミングだったので、いろいろお話を聞いて、より興味もわきましたし、ちゃんとお茶を楽しむ時間を設けられたらあそこまで(岩本さんのような)成熟した、落ち着いた話し方にもなっていくんだろうなって。お茶を楽しむ余裕とか、お茶を点てる時間を大事にする品格のようなものも必要なんだなって思いました。
――サーヤさんは経営者でもありますが、番組では国内外の錚々たる経営者の方々がお茶に興味を持っているということなども紹介されていましたね。
サーヤ:びっくりしました。前澤(友作)さんにスティーブ・ジョブズさん…。心構えという意味で大事なのかもしれないですね。精神統一とか誰かをおもてなしする気持ちとか。経営者に必要とされることを学ぶ要素がお茶にはあるのかもしれないと思いました。
――井上さんはこういった和の趣味はお持ちなんですか?
井上:私は和室が大好きなんです。おばあちゃんの家に行くと、ちゃんとした和室があって、ベッドでなくて、お布団があるっていう。その羽毛布団で寝るのがすごく好きでした。
サーヤ:いいよね〜。
――ラランドのお二人は「最強の時間割」でショーショートの書き方や、本の編集、今回のお茶とか、いろんなことを学んできて、それがプライベートに生きていることはありますか?
サーヤ:一個一個影響を受けています。例えば、今日とか絶対お茶飲むだろうし、コーヒーよりお茶っていう選択肢もすると思います。過去の回でもクリエイターさんとかの話を聞くと、そのジャンル、ジャンルで、講師の方に細かい意図があるんだなって知ることができたんです。テレビで映っている何気ないクリエイターの方たちの映像を見ても、これってこうなのかなって色々勘ぐっちゃうようになりました。
ニシダ:目から鱗感があります。ものを作っている方の考え方みたいなものが、自分よりだいぶ先を行っていて、そういう人に近づきたいなと思うようになりました。
サーヤ:いやいや(笑)。ニシダは、先週の九龍ジョーさんの回で、散々締め切りの話をしてもらったのに、その後何も変わらずガンガン踏み倒しているんです。何も響いていないのかなって(笑)。
ニシダ:…すぐに人は変わらないので(笑)。
――ニシダさんは脚本家になる勉強を最近始めたとチラッとお聞きしたのですが。
サーヤ:なんとか脚本の勉強をして、脚本の仕事をやってほしいなと思うんですけど、ニシダはそれも踏み倒しています(笑)。
――番組の最後にカッコいい大人の定義を先生が話すことが恒例となっていますが、井上さんにとってのカッコいい大人とは?
井上:年齢に縛られていない方が素敵だなと思っています。何歳だからもうできないだろうかとかじゃなくて、「何歳になってもやってみたい」とか、「若い子たちがやっていることをおじいちゃんおばあちゃんになってもやってみたい」と思えるような、子供心を持っている方とかは素敵だなって思います。
――最後にこの番組をどんな人に見てもらいたいかを教えてください。
ニシダ:忙しい方に見てもらうと心にゆとりができると思います。仕事で忙しいっていう方に見てもらいたいです。
サーヤ:就活生とかにも見てもらいたいです。色々と、自分の将来を決めかねている人とかは、今回の先生のように、この歳でこんなに落ち着いていて、色々考えている人がいる。その方のお話ってかなり参考になるんじゃないかなって思います。
井上:おもてなしの心がすごく大切だと学べたので、私は同世代の若い方たちに見てもらいたいです。最近プレゼントとかする時でも「あ、これ人気だからこれ絶対喜んでくれる」とかって思って買ってしまうんですけど、そうじゃなくて、誰かのことを思って、「その方にあげるんだからこれにするんだ」ってそういう風にしたいなって今日思ったので、同じ世代の方に見てもらいたいなって思います。
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