放送中のドラマ10「大奥」 (火曜夜10:00-10:45、NHK総合)。同作は男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いたよしながふみ氏の人気コミック「大奥」をドラマ化した作品だ。
今回は、美貌と教養を兼ね備える5代将軍・徳川綱吉を演じる仲里依紗にインタビュー。演じる綱吉の役どころや共演する山本耕史、倉科カナの印象などについて聞いた。
原作ファンも多い「大奥」で時代劇初出演
ーー今回、「大奥」へのオファーが来た時の気持ちはいかがでしたか?
時代劇は初めてなのに、原作ファンも多い「大奥」という作品でこんな大役をいただいてしまったので、クランクインする当日ぐらいまで、私でいいの? と思っていました。
また、これまでは不倫されたり浮気されたりとちょっと残念な女性の役を演じることが多かったのに、みんなをはべらせて「上様に恋をしているのでござりまする」なんて言われるような役をやっていいのかな、という不安もありました(笑)。
最近は家族にも「上様」と呼ばれています
ーー初めての時代劇ということで戸惑ったことはありましたか?
全てに戸惑っています(笑)。畳のへりを踏んではダメだと言われてびっくりして、肩を動かさないで歩けと言われてびっくりして。セリフもイントネーションに気を付ける必要があったり、難しい漢字に苦労したりと、全てが勉強から始まっていたので、体力消耗がすごかったです。
ーーでは、逆に楽しかったことは?
みんなが私のことを「上様!」と崇め、私が「やれ」って言ったらやるので、もう最高過ぎて(笑)。妹に最近、「初めての時代劇だけど大丈夫?」と心配されたのですが、「めっちゃ楽しいよ、だって私が命令したらみんなやるんだもん」って答えたくらい、楽しくてしょうがなくて、快感でした。
なので、それがもうあとちょっとで終わってしまうと思うと、今後ストレスはどこで発散すればいいのか、心配です(笑)。最近は家族にも「上様」と呼ばれているので、とてもいい気持ちになっています。
あとは江戸時代の言葉が結構面白くて、意外と流行るのではないかと思います。例えば、合コンに行ったら「良い面構えじゃ」とか「今日良い面構えいましたか?」なんて言っていただいて(笑)。流行らせたいですね。