渡辺恒也(プロデュース)のコメント
「教場」シリーズを連続ドラマ化するにあたって、刑事指導官・風間公親の下で指導を受ける“風間道場”の新人刑事のキャスティングは、何をおいても重要でした。私たちが決めていた条件はまず、木村拓哉さんと初共演の方であること。そして、(教場の生徒役とは違う)“現場経験のある現役警察官”という役を説得力を持って表現できる方、ということです。
隼田聖子という人物は真面目で一生懸命な刑事である反面、それが故に心の奥に靄(もや)のような弱さを抱えているキャラクターです。それを鋭く見抜いてくる風間の眼に対して、それでもギリギリのところで負けない気持ちを持って踏ん張ろうとする強さも持ち合わせていなければならない。その強さと弱さの両方を兼ね備えている聖子を演じてもらうとしたらと考え、一番初めに頭に浮かんだのが新垣結衣さんでした。君塚良一さんの脚本は今回、新垣さんをイメージしたいわゆる“当て書き”なのですが、脚本を読んで、たしかに新垣さんの他にこの役をやれる人は思いつかないくらい、とても魅力的なキャラクターになっていると思います。私たちも現場で新垣さんが演じる聖子に接するたび、そのひたむきさや真っ直ぐさにどんどん引きこまれています。“風間教場”ならぬ“風間道場”を通して、隼田聖子という一人の刑事が、物語の中でどのような成長を遂げるのか、4月からの放送を見守っていただければと思います!
最後に、実は風間道場の新人刑事は今回、全部で5人いるのですが、それぞれに一癖も二癖もある個性的なキャラクターとなっています。他の4人をどんな方が演じられるのか、予想しながら楽しみにお待ちください。