民放公式テレビ配信サービス・TVer初の完全オリジナル番組「最強の時間割〜若者に本気で伝えたい授業〜」が無料配信中だ。2月10日に配信開始となったLesson10では、ドキュメンタリー番組「情熱大陸」や「Nintendo Switch」のCMなどでおなじみのナレーター・窪田等が登場し、ナレーションの極意をラランドや元乃木坂46の新内眞衣らに伝授した。
「情熱大陸」ナレーション収録の舞台裏に密着
「最強の時間割 ~若者に本気で伝えたい授業~」は、さまざまなジャンルのトップランナーが特別授業を実施し、ラランドのサーヤとニシダ、ゲストが参加。トップランナーたちの授業がアーカイブされることで、TVerに「最強の時間割」が完成するというコンセプトの番組だ。
2月10日に配信となったLesson10には、ナレーターの窪田等が登場。サーヤいわく「日本人全員が知っている」その声は、どんな場面に当てても絵になるという。窪田が試しに「ニシダ、ハイチュウを食べる」と何でもない言葉を呟くや否や、その場にいる全員が「情熱大陸だ!」と大興奮。そう、窪田はドキュメンタリー番組「情熱大陸」(TBS・MBS系)や、「Nintendo Switch」CMなどでおなじみのナレーター界の大御所なのだ。
窪田はこれまでどんなキャリアを辿ってきたのか。高校卒業後、大手通信会社の技術職に就くが、23歳で以前から興味を持っていたナレーターに転身。以降はCMナレーターとしてキャリアを重ね、徐々にテレビ番組でも頭角を表した窪田の声は、今や「情熱大陸」をはじめとしたドキュメンタリーからバラエティー、CMなど、あらゆる場面で耳にする。そんな窪田が、ラランドの2人や元乃木坂46の新内眞衣らにナレーションの極意を伝授した。
最初に、窪田が25年前から担当している「情熱大陸」の舞台裏がVTRで流れる。そこには、ナレーション収録前に原稿には書かれていないことをスタッフから情報収集して下読みを進めていく窪田の姿があった。手元にある原稿にはびっしりと書き込みが。しっかりと意味を持たせて読みたいワードに丸をつけたり、自分の感覚で探り当てたベストな読みのスピードを数字で書き込んだりと、原稿を自分のものにするプロの仕事がサーヤたちを驚かせた。
一方で、月平均50本のナレーションを担当する売れっ子ゆえ、喉のケアには相当気を使っているかと思いきや、特別なことは一切していないという。声優のように演技でがなったり、声を張り上げたりすることがないため、あまり喉を痛めないという意外な事実が明らかとなった。
「恥ずかしかった」と語る“声バレ”エピソード
自身のYouTubeチャンネルで名作の朗読を披露している窪田。今回はそんな窪田が見守る中、ラジオのパーソナリティを務めている新内や、声優やアナウンサーといった声の仕事に興味がある学生ゲストたちが「ごんぎつね」や「手ぶくろを買いに」などで知られる児童文学者・新美南吉「寓話」の朗読に挑戦した。
全員の朗読を聞き終わった窪田が絶賛するのは、新内の原稿読み。「大きい路や小さい路」という文を読む時、新内は「大きい」ところは大きく、「小さい」ところは小さく、しっかり意味を持たせながら読んでいた。そこが良かったポイントだという。その後、映像がなくとも声だけで情景が浮かぶ窪田の朗読に生徒たちは酔いしれた。
そんな中、サーヤは窪田にずっと気になっていた質問をぶつける。それは、日常生活で顔バレならぬ、“声バレ”することがあるのかという質問。これに対する窪田の答えはイエス。以前、新しく靴を買いにデパートへ行った際、店員に「もしかして?」と言われたという。その時、履いていたのが汚れた靴だったそうで、窪田は「恥ずかしくてね〜」と当時の心境を振り返った。