2月17日から全国で公開している「シャイロックの子供たち」に出演する阿部サダヲ、上戸彩、Kis-My-Ft2・玉森裕太が「ヴェニスの商人」の解説ナレーションに挑戦した特別映像が解禁された。
同作は池井戸潤が「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と語る、同名小説(文春文庫刊)が原作。
東京第一銀行の小さな支店で現金紛失事件が起き、ベテランお客様係の西木(阿部サダヲ)は、同じ支店の愛理(上戸彩)と田端(玉森裕太)とともに、事件の真相を探る。
一見平和に見える支店だが、そこには曲者揃いの銀行員が勢ぞろい。出世コースから外れた支店長・九条(柳葉敏郎)、超パワハラ上司の副支店長・古川(杉本哲太)、エースだが過去の客にたかられている滝野(佐藤隆太)、調査に訪れる嫌われ者の本店検査部・黒田(佐々木蔵之介)。西木は一つの真相にたどり着くが、それはメガバンクにはびこる、とてつもない不祥事の始まりに過ぎなかった。
同作のタイトル「シャイロックの子供たち」にもある“シャイロック”は、シェイクスピアの有名な戯曲「ヴェニスの商人」に登場する、ユダヤ人であり強欲な金貸しの名前。同作の重要なモチーフとなっており、本編冒頭と終盤にその舞台劇のシーンも登場する「ヴェニスの商人」について、主演の阿部サダヲと上戸彩、玉森裕太の3人が1分間で内容を解説する。
ナレーションへの挑戦については「得意じゃないです、恥ずかしいです」という阿部、「苦手です、よくわかんないですやり方が…」という玉森の“苦手派”と、「ナレーションは大好きです」という“得意派”の上戸。初めて手渡された原稿に軽く目を通し本番スタート。本人たちの和気藹々とした様子も映し出されている。
解説映像内にも登場する「ヴェニスの商人」舞台劇のシーン(本編)では、登場人物9名の衣装を劇団四季が全面協力している。1977年の初演から計200回以上に渡り同劇団の「ヴェニスの商人」上演で使用した衣装を、この映画用に再調整し、撮影を行ったという。このコラボレーションについては、池井戸が2017年1月~2021年1月まで、同劇団の月刊会報誌「ラ・アルプ」にて計60回のエッセイを執筆していたという付き合いから実現したようだ。
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