有村架純と今泉力哉監督が、2月23日に都内で開催されたNetflix映画「ちひろさん」の初日舞台あいさつに登場。有村と今泉監督はCMなどを除くと、2020年に放送された連続ドラマ「有村架純の撮休」(WOWOWプライム)以来のタッグとなる。今作や当時の撮影エピソード、そして「ちひろさん」がNetflixと劇場で同日にスタートすることについての思いなども語った。
有村「今泉監督は長回しをする方という印象(笑)」
今泉監督の演出について、有村は「『撮休』の時は撮影が2日間しかなくて、今泉さんは長回しをする方なんだ…ということしかその時は印象になかったんですけど(笑)」と前置きし、「『ちひろさん』も長回しがあるかもと思っていたら、しっかりカットを割って、今泉さんが欲しい画というか、アングル違い、サイズ違いを撮っていて、今泉さんの中でも試して、いろいろな可能性を持っておきたいのかなと。私も回数を重ねるごとになじんでくるので、いい時もあれば悪い時もあるんですけど、自然とちひろさんのシーンが体にしみてくる感じがして、とても充実した時間でした」と明かす。
MCから今回はなぜ長回しをしなかったのかと聞かれると、今泉監督は「今回も長回しはしていますけど、『撮休』が異常だっただけ(笑)。『撮休』は22分くらいのドラマで11分ワンカットとかだったので。有村さんと『撮休』で初めてお会いした時、台本を読んで感想とかありますか?と聞いたら、第一声が『これ全部ワンカットで撮りますか?』って。まずそこが心配だったみたいで」と当時の有村の様子を暴露し、有村も「6、7テークくらいやっていました。一個間違えると全部やり直しになるので(笑)」と、笑顔で振り返った。
強風の撮影で見せた座長の対応力
また、今回は海辺の撮影で強風に悩まされたそうで、今泉監督は「天気がいいけど今日は撮影をやめようか、みたいな日もあるくらい、お芝居にならないくらい風が強い日も。冒頭のホームレスの方とお弁当を食べるシーンとか、風が強いから風がよけられる場所を見つけてしゃがみ込んだ場所で撮影しているんですけど、それでも風がすごいから、髪の毛をここ(頬と肩で)に挟んでお芝居できますか?と。そしたら有村さんは『分かりました』と挟んでお芝居してくれたりとか、その辺の場数というか肝の据わり方というか、臨機応変さは心強かったです」と、有村の対応力を称賛した。