井上真央が主演を務める金曜ドラマ「100万回 言えばよかった」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第7話が2月24日に放送された。幽霊が見える譲(松山ケンイチ)について新たに分かったことによって、悠依(井上)、直木(佐藤健)と3人の状況がますます切ないものに。悠依の深みのある言葉や直木、譲の思いが響く展開となった。(以下、ネタバレがあります)
悠依らは事件の真相に迫ろうとするが…
同ドラマは、運命だと思った相手を突然失った主人公・相馬悠依(井上)と、悠依の恋人で不可解な事件に巻き込まれて幽霊になった男・鳥野直木(佐藤)、なぜか直木が見えてしまうために二人の運命に寄り添わざるをえない刑事・魚住譲(松山)を中心に描く。数奇な運命に翻弄(ほんろう)されながらも奇跡を起こそうとする3人が織り成す、“切なくて温かい”ファンタジーラブストーリーだ。
第7話は、「ちーちゃん」と呼ばれる千代(神野三鈴)に連れ去られた莉桜(香里奈)の行方を追い、事件の真相に迫ろうとする物語が展開した。
「大事な人がいるって、残酷ですよね」
そんな中、譲の憑依体質について新たな事が判明。幽霊が見える家系の中でも優しくて共感力の高い譲は、“相性ドンピシャ”な幽霊と会うと乗り移られるのだという。近づくだけでも危険だが、3回乗り移られてしまうと死んでしまう可能性が。直木はすでに2回、譲の体に乗り移っており“リーチ状態”なのだ。
事件解決のため、直木と悠依のため、変わらず奔走する譲だったが、無事でいられるのは譲の姉・叶恵(平岩紙)が祈とうして守ってもいたから。
叶恵は、言うことを聞かない譲に内緒で悠依と直木に会い、そのことを伝えた。ひどく勝手なお願いだと謝る叶恵に、「それはみんな同じです。大事な人がいるって、よく考えたら、残酷ですよね」と悠依。叶恵も「“他の人より、この人”って順番をつけることだもんね」と同意した。
大事な人がいることは、幸せな一方で残酷でもある。悠依と叶恵の会話は、なんと深く、痛切なものだったろう。
その残酷な選択として、悠依は譲に「直木とはもう会わないでください」と告げた。それを聞いた譲のなんともいえないような、悲し気なような姿は胸に迫るものがあった。