「R-1グランプリ2023」決勝が3月4日に行われ、大阪を拠点に活動するピン芸人・田津原理音が3537人の頂点に輝いた。芸歴10年目で、今回が初の決勝だった田津原。審査員の投票結果が発表されると、「どんな人生!?」と頭を抱え、驚きながら喜んだ。放送終了後には記者会見が行われ、率直な感想や今後の展望などを語った。
まずは、「想定していなかったことなので、これからどうしようという心配がすごく大きいです」と心境を明かし、決勝でのネタは「めっちゃ落ち着いてできたなと思います。楽しんでいるお客さんの顔を見ながらできました」とコメントした。
そして、「1本目(のネタ)は完璧でした。一年間ずっと劇場でやってきたネタで、どの舞台でもこのネタばかりやっていました」と、練りに練ったネタだったことを明かし、「2本目の最後だけ、ファイルの大きさキチキチにカードを作り過ぎちゃって、入らなくて“あ…”となったんですけど、“別に審査には響かんか”と、平常心でできました」と笑顔を見せた。
記者から、ネタのブラッシュアップについて問われると、「最初はフリップ(サイズのカード)やったんです。でっかいカードでやっていたら、ビスケットブラザーズの原田(泰雅)さんが『本物のカードを作った方がいいんじゃない』と言ってくださって、“ほんまにそうや!”と。趣味がカメラなのでPhotoshopもいじれるし、イラストも描けるので、一回やってみたら周りの芸人の反応が良くて、“これでいこう!”と。それが5月くらいです」と、決勝での形式に落ち着くまでを明かした。
続けて、「ピンネタだけど、一人で作ったネタじゃないなという自覚があります。ビスケットブラザーズさん、ニッポンの社長さん、後輩の真輝志だったり、いろんな人がネタを見てくれて、僕にはない発想をいっぱいくださって。みんながやりたいなと思っていることを僕が代表してやっている感じのネタだなと思っているので、本当にありがとうございますと伝えたいです」と、アドバイスをくれた芸人たちへ感謝を口にした。