松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。3月19日放送の第11回「信玄との密約」では、今川に忠義を尽くした遠江の女性城主・お田鶴(関水渚)の切ない最後が描かれ、視聴者の感動を誘った。(以下、ネタバレがあります)
「どうする家康」は、誰もが知る徳川家康(松本)の人生を新たな視点で描く物語。「リーガル・ハイ」シリーズ(2012年ほか、フジテレビ系)の古沢良太が脚本を務め、一人の弱き少年が乱世を終わらせるまでの奇跡と希望の過程をつづる。
三河城主となり、姓を“徳川”と改めた家康。いよいよ“徳川家康”の誕生だ。少しずつ力を蓄えつつあった家康は、今川領の駿河・遠江を狙う武田信玄(阿部寛)と談判。切り取り次第で己の領地にするという密約を交わし、遠江の引間城へと兵を進めることになった。
しかし引間城を守るのは、家康の妻・瀬名(有村架純)の幼なじみで親友・お田鶴(関水)。家康は、瀬名に「お田鶴殿は降伏させる。攻め滅ぼすことはせぬ」と約束して引間城へ向かうが、お田鶴は降伏を拒み抗戦。戦場で散った。
生まれ育った駿府を心から愛し、今川に忠義を尽くすお田鶴にとって、今川への恩義を忘れ領地を奪い取ろうとする家康の行動は“過ち”でしかなく、降伏などできるものではなかった。
「もう一度、今川様のもとに皆が集い、あの幸せな日々を取り戻さねばならぬ」。今川義元(野村萬斎)亡きあと、弱体化した今川にとってそれはかなわぬ夢だったが、お田鶴の覚悟は固かった。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)