耕一の養父を撃ったのが武蔵だった
耕一は、地下4階に和泉(ソニン)を呼び出して「愛する人と1億2000万人、どちらを救いますか。すでに選んでいるはずです、3年前にね」と詰め寄った。和泉の夫は、船内で新型ステルウイルスに感染して亡くなった、日本で初めての犠牲者で、当時の和泉は長門にP2計画について進言した張本人だったのだ。耕一は「視聴者の皆さん、これで百鬼夜行ちゃんねるの配信は終わりとなります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。では、ごきげんよう」と配信を終了した。
しかし、耕一が鬼になったのは「すべての始まりは武蔵刑事、あなたなんですよ」と畳みかける。その様子は因幡(明日海りお)がイナバウアーチャンネルで記録するよう命じられ「お前が殺したのはおれの父親だ」と、耕一は武蔵を追い込んでいく。
刑事の武蔵がかつて銃口を向けトラウマになっていた事件の犯人こそが、耕一の育ての父親だった。ホテルオシマの元支配人に娘の死の真相を聞き出すために、カッターを突き付けたというのが経緯で、事件の一部始終を撮影し、世に公開したのが因幡だった。
武蔵は自暴自棄になる耕一に「生きるんだ!」と叫んだ
イナバウアーチャンネルの動画のせいで、武蔵は世間に顔バレして家庭が壊れかけ、耕一の方は「親父はただの犯罪者になったんだよ!」と強く恨んでいた。
武蔵の妻・裕子(比嘉愛未)は「三郎だって苦しんだのよ、こんなことして何になるの」と泣き、耕一は自暴自棄に。床に火を放ち「琴音、ひとりにはさせない…」と火の中に入っていくが、武蔵は「おれはもう誰も死なせない。大和!おまえは生きるんだ」と必死に止めた。耕一の「うわぁーーー!」という嗚咽が響き、身柄を確保されて、ようやく事件は終わった。
鬼たちは命を失った茶鬼・雄吾(大水洋介)以外は全員逮捕。長門知事、備前本部長(渡部篤郎)、和泉も警察の取り調べを受けることになり、P2計画は中止へと向かう。しかし、武蔵は「結局、何が正しかったのか分からないまま…目の前の大事な人をこれからも守っていく」と誓うことしかできずに終わった。