――「season6」の進化したところを教えてください。
「警視庁捜査一課9係」時代から数えると今年で18年目、「特捜9」としては6年目になります。一般的に役柄は成長しないことが多いですが、「特捜9」では新しいメンバーが入ったり、家族のシチュエーションが変わったりして、年々キャラクターも成長してきた気がします。今年もさまざまな状況の変化があるので、昨年とはまた違った浅輪直樹をお届けできると思います。
「season6」では事件だけではなく、メンバーそれぞれのプライベートも色濃く描かれます。それぞれ内側に大変な事情を抱えながらも、精一杯事件を解決しようと奔走する。それが視聴者の皆さんにも伝わるような脚本・演出になっています。
――撮影現場の雰囲気を教えてください。
新型コロナウイルスの影響で近年はみんなで食事に行くこともできなかったのですが、その分、お芝居は密にやってきたつもりで、もはや家族みたいな間柄になってきました。お互いの好き嫌いも把握している間柄です。
だから、みんなの差し入れも楽しみなんですよね。今日はマイマイ(=深川麻衣)が差し入れしてくれたワッフルがおいしかったですし、昨日は羽田さんがみんなにお茶を入れてくれました。僕も先日、(村瀬健吾役の)津田寛治さんが「世界一うまい!」と絶賛していたコーヒーを用意したんですよ。
――2年目社員からの悩み相談「いろいろなことを教えてあげたくなる後輩像とは?」については、どう思われますか?
うーん。でも僕はできるだけ、「僕らのときはこうだったよ」などは言わないようにしています。もちろん聞かれたら話しますが、“こうでなきゃいけない”という決めつけは今や古いと思うので、「自分たちで考えてやってみたら」というようなアドバイスを伝えることが多いですね。
WBCのイタリア戦で村上宗隆選手が2塁打を放ったとき、大谷翔平選手がすごい笑顔で迎えたでしょう。耐えて耐えて結果を出したとき、先輩からあんな笑顔で迎えられたら次も頑張ろうと思うはず。あのシーンはすごく勉強になりましたね。
――三ツ矢翔平役・向井康二さんからの悩み相談「劇中で使用するタブレットを最新のものに変えてほしい。重たくて、手がプルプルしてしまいます」については、どう思われますか?
田口さんは「9係」以来17年間、同じ手帳を使っているので、2年目ではまだまだです。プルプルしないように、向井くんには筋トレしてほしいですね。でも、彼も本当に続投を喜んでいて、初日もすごく張り切っていました。衣装合わせをするたびに僕に写真を送ってくるので、「今年も頑張ろうね」みたいなやり取りをしています。
――侍ジャパンでも大活躍の大谷翔平選手が二刀流で注目されていますが、社長業との二刀流のつらさはありますか?
僕は楽しんでやっていますけど、世の中の社長さんは大変だなと改めて思います。スタッフがとても優秀なので、お願いする部分もありますし、もちろん自分で頑張るところもあります。
ドラマの現場でそれは言い訳にはできませんが、現場に来てみんなの笑顔を見ると、もっともっと頑張れるなと思います。そもそも、二刀流という考えがあまりないんですよ。自分の中で切り替えがちゃんとできているのかもしれないですね!
――視聴者にメッセージをお願いします。
WBCでは、日本全国、まだまだみんなでテレビを見て盛り上がることができるんだな、とすごく刺激をもらいました。水曜日は週の真ん中で中だるみしたり、気持ちがソワソワしたりする曜日だそうです。
今回の主題歌「あなたと」も週末に向けて頑張るぞ、という気持ちになれるような楽曲を作っているつもりですし、「特捜9」は刑事ものですが、“日々頑張っていない人なんていないんだな”と考えさせられるような場面が描かれます。
今年もメンバー一同、皆さんの明日の活力になればいいなという気持ちで取り組んでいますので、木曜日からも頑張れるよう、水曜9時はぜひ「特捜9」をご覧いただきたいですね。
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