――「season6」の進化したところを教えてください。
17年間を共にした仲間とまた再会できて、家族の元に帰ってきたような気持ちです。いちばん心がホッとする場所は、この「特捜9」の現場だなと改めて感じています。今年は、“老舗”でありながらも新しく変化していこうという約束の下に脚本や映像も進化。キャラクターも色濃く描かれ、作品が新しくなったことを実感しています。
――撮影現場の雰囲気を教えてください。
本当に“家族”のようです。麻衣ちゃんから見たら、お母さんやお父さん、お兄ちゃん、おじちゃんがいる家庭みたいに感じるんじゃないかな。ゲストの方にも「こんな(全員が仲の良い)現場、見たことない」と言われます。でも、みんなプロフェッショナルなのでギリギリまで別の話をしていても、本番ではすごく攻めてくるんです。年々、メリハリ感が増しているなと感じます。
――2年目社員からの悩み相談「いろいろなことを教えてあげたくなる後輩像とは?」については、どう思われますか?
やっぱり、頼りにされるとかわいいなと思うのが人間です。「これ、どうすればいいですか?」と素直に聞かれたり弱音を聞いたりすると、ついお節介を焼きたくなって、最後まで面倒を見たくなっちゃう。三ツ矢役の向井康二くんもいつも一生懸命なので、「もうちょっとこうしたら?」と、ついお節介を焼きたくなっちゃうんですよね。
――「season6」の進化したところを教えてください。
毎シーズン靴下にはこだわっていて衣装さんにいろいろなパターンを用意してもらうのですが、今回はシルバーが入っています。非常に細かい話をすると、スーツは昨年と同じものなのですが、今年はパンツの裾を2cm伸ばしてもらったんです。
若い頃は膝を折ったときに必ず、(パンツの裾と靴下の間の)“絶対領域”が見えるようにしていたのですが、今回は座ったときにちょうど靴下が見えるぐらいにしています。あと、田口くんが刑事にあるまじき、ツーブロックの髪型にしたのも新しいところ。さっき見たら、刈り上げたところに赤いおできがひとつできていました(笑)。
――撮影現場の雰囲気を教えてください。
撮影中に「最近、どうよ?」なんて田口くんと話したりするのですが、会話の内容はともかく、2人の間の雰囲気がドラマにもにじみ出るんですよね。初回をご覧いただくと分かるのですが、実は特捜班は引っ越しの途中なんです。
「9係」から数えたらシリーズ18年目なのに、それぞれの居場所が決まってない、座るところもバラバラなところから始まるという。それが逆に、なかなかいい感じなんです。最近、「特捜9」は単なる“事件もの”ではなく、“刑事もの”になっているんじゃないかなと思っています。
――「season6」の進化したところを教えてください。
今回はちょっとスカした感じの髪型にしてみました。似合うかなと思って切ったのですが、今日、小さなおできができて気になっちゃって…(笑)。「season6」は事件だけじゃなく、それぞれの家庭の問題も少しずつ入ってきて、素晴らしい展開になっています。
――撮影現場の雰囲気を教えてください。
吹越さんの言うように、僕らのプライベートでの会話がドラマの中の関係性とリンクしている感じなんです。もはや、「特捜9」はセミドキュメンタリーみたいな感覚ですね。
――特捜班を家族に例えると、どのような役割でしょうか?
イノッチ(=井ノ原)と吹越さんと僕、3兄弟みたいでしょ?僕が三男で、次男は吹越さん、イノッチはいちばん“大人”だから長男。長男のイノッチの言うことなら何でも聞きますよ(笑)!
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