松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第12回「氏真」が3月26日に放送された。古沢良太が脚本を務める同ドラマは、誰もが知る徳川家康の人生を新たな視点で描く、一人の弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。
WEBザテレビジョンでは、同ドラマで今川義元(野村萬斎)の嫡男・今川氏真を演じる溝端淳平にインタビュー。初の大河ドラマの手応えや座長としての松本の魅力、氏真を演じる上で準備したことなどを語ってもらった。
――初の大河ドラマを経験して気づいたこと、感じたことはありますか?
氏真という役はシリアスで象徴的なシーンが多く、リハーサルの時から小道具をたくさん用意してくださって「さあ、氏真をどう演じますか?」と問われるような雰囲気が常にありました。蜷川演劇で「芝居は何使ってもいい、何やってもいい、やっちゃいけないことなんてない」と教わったので、その空気感と今回の大河ドラマの空気感が似ていて、とても血が騒いだ現場でした。
毎回、役者の持っている感情を出し尽くすまでやらせていただけるので、お芝居の自由さがありつつストイックにやらせていただけるという環境が、氏真を演じる上でとてもありがたかったです。
――初の大河ドラマとなりますが、演じてみて手ごたえはいかがですか?
自分より年上の方々からの反響が大きかったですね。僕は、大河ドラマで描かれることをリアルに表現するのは難しいと思うんです。当時生きている人はもういないわけで、(戦国時代に生きた人々の感覚は)現代人には理解できないなと。そういった自分の日常生活に置き換えられないくらいの熱量と世界観、集中力などを必要とする作品は蜷川演劇の「シェイクスピア」に近いものがありました。演劇で鍛えていただいた経験はとても大きいと感じましたし、その経験を存分に活かすことができたんじゃないかと思います。
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