坂井騎手といえば、2022年にキャリアハイの年間98勝、秋華賞(スタニングローズ)でJRA GI初勝利を挙げ、12月の朝日杯フューチュリティステークスをドルチェモアで制してすぐさまGI2勝目。そして2023年最初のJRA GIであるフェブラリーSをレモンポップで勝利するなど、勢いに乗る若手のホープ。
今村騎手は、デビュー年の2022年に女性騎手の年間最多勝記録を更新、重賞初騎乗初勝利、JRA賞最多勝利新人騎手賞(51勝)も獲得するなど、ルーキーイヤーから大きな存在感を示した。2年目の2023年も現時点で14勝を挙げるなど、期待の若手の一人として競馬ファンからも熱い支持を得ている。
どちらも次代の競馬界を担う若手騎手だが、今の目標について聞かれると、坂井騎手は「海外GI制覇」とフリップに記し、「昨年の秋華賞で初めてGIを勝たせていただいて。(国内GIを)3つ勝たせていただいて、次は何かと考えたら海外のGIかなと思ったので。直近で来週オーストラリアに行きますし、その後はアメリカ・ケンタッキーダービーもありますから。そこでいい結果を出せるように書かせていただきました」と明かす。
WBCの“侍ジャパン”も刺激に
坂井騎手の場合は今に始まったことではなく、以前から若手騎手の中でも特に積極的に海外競馬へ挑戦してきた。あらためて海外競馬へ参戦する思いについて聞かれると「モチベーションになりますね。競馬全体の雰囲気もそうですし、海外でGIに乗るときは日本を代表するっていう気持ちで乗りますし。先日のWBCなどにも刺激を受けて、海外で勝ちたいなと思っています」と語り、日本の優勝で幕を閉じた「第5回ワールド・ベースボール・クラシック」にも刺激を受けたことを伝えた。
特にMVPの大谷翔平選手の活躍には大いに刺激を受けたようで「年もそんなに変わらない中で、あれだけ海外で活躍されていて、物怖じしない感じとか、チームをまとめている感じもすごく印象に残っています」と語った。
一方、今村騎手は「少しでも多くの勝ち星をあげること」と記し、「2年目という立場になって求められる部分も多くなっていますし、1年目より結果を出さなければいけないなという自分自身の思いもあります。自分の失敗を少しでも減らしてその馬のベストパフォーマンスを発揮できるように、一つでも多く勝ち星をあげられるようになりたい、というのが目標です」と力を込めた。
そんな2年目の後輩・今村騎手に対してエールを求められた坂井騎手は「頑張っている姿をずっと見ていますので、引き続き頑張って欲しいというのと、競馬に行ったらライバルなので、ほどほどにしてもらいたいなと思います」とやんわり牽制し、今村騎手も思わず笑顔を浮かべていた。
「Winning Post 10」とは
同ゲームは、コーエーテクモゲームス「ウイニングポスト」30周年記念作品。競走馬の3Dモデルを刷新することで、競走馬の毛ヅヤ・筋肉の動きを圧倒的なリアリティーで再現しており、ゲームならではの演出やカメラワークを掛け合わせることで、かつてない迫力のレースシーンを演出している。さらに、競走馬の内面“ウマーソナリティ”や日本競馬史に残るレジェンドの技“史実調教”などの新たな要素をゲームとして表現する。