純愛ラブストーリーで新境地開拓
若年性アルツハイマーに冒された主人公・北澤尚(戸田)を明るくけなげに支え、全力で愛し抜く夫・真司。出演決定時こそ「今回、純愛ラブストーリーのお話を頂き、お相手が戸田恵梨香さんとお聞きし、戸田さんは本当にOKされているのかと疑いました(笑)」と冗談を飛ばしていたが、ふたを開けてみればムロは、難病の妻を大きな愛で支える夫の10年にわたる愛情を圧倒的包容力で演じ、視聴者の感動を呼んだ。同番組の番宣で出演したバラエティーなどでの戸田との仲むつまじいやりとりも話題になった。
これを機に、ムロの役柄の幅はより一層拡大。2021年には、病に冒された娘を救おうとする父親の姿を描いた「マイ・ダディ」で映画初主演を果たした。
現在主演する「ドラフトキング」ではタダモノではない気配をまとうスカウトマン役だが、重厚な存在感の一方で「よく覚えとけ。芸能人は歯が命、スカウトマンは目が命だ」などふとした一言でクスッとさせてくる。その塩梅は彼ならでは。また、放送中の大河ドラマ「どうする家康」(NHK総合ほか)では、木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)役。明るくおちゃらけているようで目の奥は笑っていない、そんな不気味な男を演じている。
「なんでか見ちゃうよね、っていう役者になりたい」
ある時は脇で輝くコメディーリリーフ、またある時はラブストーリーど真ん中の主人公…と作品によって変幻自在に立ち位置を変え、与えられた役割をきっちり果たすムロ。それは、「勇者ヨシヒコ」で脚光を浴びるまで15年にわたって積み重ねた下積み経験と、それでも決して手放すことのなかった演じることへの並々ならぬ情熱の賜物なのだろう。
以前、2021年にムロは「日曜日の初耳学」(TBS系)に出演。俳優として目指すものについて、「一番の目的地は『なんでこの人見ちゃうんだろう、なんで』って言われる役者になりたいんです。『なんで見ちゃうんだろうあの人』っていうのが一番魅力的な役者だと今でも思っていて。『なんでか見ちゃうよね』っていう役者にどうにかしてなれないか、今あがいてるところなんです」と語っている。
“なぜか気になる、気付けば目で追っている”――どの作品でも見る者を引きつけているムロはすでに、その“目的地”に到達しているのかもしれない。確立した立ち位置に安住することなく新たな一面を見せ続けるムロツヨシ、その今後から目が離せない。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/the-brave-yoshihiko-and-great-satans-castle/
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