俳優の坂口健太郎が、4月15日に都内で開催された映画「サイド バイ サイド 隣にいる人」(公開中)の公開記念舞台あいさつに、齋藤飛鳥、浅香航大、市川実日子、伊藤ちひろ監督と共に登壇した。
映画「サイド バイ サイド 隣にいる人」あらすじ
同作品は、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)をはじめ、行定勲監督と数々の作品を作り出してきた伊藤監督がオリジナル脚本を書き下ろし、監督も務めた、リアルとファンタジーが混在する「マジックリアリズム」が息づく物語。
目の前に存在しない“誰かの想い”が見える青年・未山(坂口)。その不思議な力で体の不調に悩む人々や、トラウマを抱えた人を癒やし、周囲と寄り添いながら、恋人の詩織(市川)とその娘・美々(磯村アメリ)と静かに暮らしていた。そんな彼はある日、自らの“隣”に謎の男性(浅香)が見え始める。その男は、未山に対して抱えていた特別な感情を明かし、更には元恋人・莉子(齋藤)との間に起きた“ある事件”に顛末を語る…。
未山は映画見終わった後でも残り続けてくれる
登壇した坂口は、作品について「この作品の見方って、その時々で少しずつ違う気がしていて。物語が進むとなんとなく方向性とか答えが分かるものがたくさんあふれている中で、自分のその時の解釈ができる作品っていうのはなかなかないことだなと思いました」と告白。
また、役について「未山が本質的なところでどう思っているかというのが明確でないんです。僕も彼の不思議さだったり、不明瞭、不安定な部分は気になったし。映画を見終わった後に『彼は一体何者だったんだろう』っていうのが残り続けてくれるキャラクターだったんだろうなって思いました」と語った。
齋藤飛鳥の「ごめんなさい」に肩を落とす坂口健太郎
そんな中、「未山のようなキャラクターの男性を恋人にした場合、どう思うか」と聞かれた齋藤飛鳥が「恋人…。うーん。ごめんなさい。私はあんまり」と答えると、坂口は「振られました。告白をする前に振られました」と苦笑し、会場を沸かせた。
◆取材・文=原田健