コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、素直でまっすぐな心を持った小学生男子達の自然な優しさがあふれた漫画『怪我とランドセル』をピックアップ。
作者である羊の目。さんが4月7日に本作をTwitterに投稿したところ、3.7万以上の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、羊の目。さんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについて語ってもらった。
じゃんけんで負けた人が全員分のランドセルを持って帰る遊びをしながら下校する男子3人組。すると目の前には男女2人で仲良く帰るたかしと由良がいた。ちょっかいをかけようとするも、由良が転んで怪我をしてしまう。
慌てるたかしのもとに追い付いた3人は助ける素振りも見せず、すぐにまた"ランドセル持ち"を賭けたじゃんけんを始めてしまう。「ちょっとぐらい協力してくれたって…」と嘆くたかしだったが、次の瞬間…。
登場人物の全員が優しい心を持っており、相手を思いやるすてきさに多くの人が惹かれた本作。Twitter上では「心身ともにイケメン過ぎ」「これは惚れる」「すべてが優しい世界」「心が温まる」「すてきなお話」「道徳の教科書にしたい」「全国の小中学校に置いてほしい」などのコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。
――『怪我とランドセル』のお話を描こうと思ったきっかけや理由をお聞かせください。
先日元気に走り回りながら下校している小学生子達を見かけ、自分も昔あんな風に走ったりじゃんけんで負けた人がみんなのランドセルを運ぶ遊びをしながら下校していたなということと、しょっちゅう転んで怪我もして上級生の優しいお姉さんが絆創膏を貼ってくれたりしたなということを思い出したことがきっかけです。
――相手を気遣う自然な優しさがにじみ出て心がほっと温まる本作ですが、作品に込めた思いや描く際にこだわった点などがあればお聞かせください。
いろんな形の優しさがあるよね。という思いを込めました。今回新田君という別のクラスの子どもが登場します。彼の優しさはたかし君の持つ優しさとは少し違った形ですがだからこそ助けられることもたくさんあって、ひとりひとりが自分なりの優しい気持ちで相手を思いやることができたらいいなと思っています。
――羊の目。さんの作品には読者から「道徳の教科書に欲しい」「子どもに読ませたい」などの声が多く寄せられていますが、創作全般において意識していることなどはあるのでしょうか。
様々な世代の方が読んでくださっているので、誰にとっても安心して読めるものを。という点を意識しています。
――羊の目。さんは本作以外にも「アウトサイダーズ」など、学校を舞台にした作品を多く描いていらっしゃるようにお見受けしますが、理由があればお聞かせください。
たくさん話を作りたかったので、自分の中に話の種となるものがたくさんあるものがいいと考えたときに、学校が舞台なら当時の感情や経験がたくさんあると思い自然と学校が舞台になりました。
――羊の目。さんの今後の展望や目標をお教えください。
これからもたくさん物語を描いていきたいです。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも漫画をご覧いただき、また温かいお言葉をかけてくださり本当にありがとうございます!これからもお付き合いいただけましたら幸いです。
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