Liella!の9人はライバルであり、仲間
ーーレッスンやリハーサルもLiella!のメンバーと一緒だったのでしょうか。
リハーサルは、一緒にやりました。でもツアーが始まる3週間前くらいですね。宮城公演の3週間前くらいからリハがみなさんと一緒で。それより前はずっと一人でやらせていただいてました。
ーーキャスト同士、Liella!の人たちのキャストたちと関係性が深まった、絆が生まれたエピソードはありますか。
もう本当にLiella!の皆さんが優しくて、すぐ受け入れてくれて。多少は「ライバルだから」、というのがあるのかなって思ったんですけど、本当にすごく近い距離で接してくださっています。練習で苦手な部分があって悩んでいた時にメンバーが声かけてくれてアドバイスもいただいたし、「大丈夫だよ」と言ってくれました。私はステージに出るときは1人だし、物語の中ではLiella!のライバルだけど、裏ではすごく支えてくれていました。
ーー例えば、誰にどんなことを言ってもらった、などはありますか。
リーちゃん(Liyuu)とのお話なんですけど…。私、裏声が苦手で、毎回1人でやってる時はできるのに、みんなの前では出ないという状態になった時があって、その時にリーちゃんが声をかけてくれて。悩みを打ち明けた時に「裏声はまだ出てないかもしれないけれど、でも他のところはできているから大丈夫だよ」みたいなこと言ってくれて、「上の方を意識して前に出すように」と、具体的にアドバイスしてくれたのはすごく覚えています。自信がなかったんですけど、「大丈夫だよ」という言葉を受けたことで、自分でもそう思うことができて、背中を押してもらいました。
感情を閉じ込めてウィーン・マルガレーテを表現
ーーTVアニメ2期では、Liella!のラブライブ!優勝と、かのんとマルガレーテの留学にまつわるエピソードが、続きが気になるストーリーで描かれています。「物語が続く」ことを予感させる内容でしたが、そのストーリーを知って、どう思いましたか。また、担当するメンバーの心情を、どのように表現しようと思いましたか。
まず、私も初めて台本いただいた時に、あの終わり方、「もうどうなっちゃうの!」とまさにかのんちゃんと同じようなセリフが一番に出てきて、3期まで待てないよ、と今もそんな気持ちでいます。でもやっぱり続きがあるっていうだけでも希望が見えるので、すごく楽しみですね。
マルガレーテちゃんの心情は、すごく高飛車で上から目線なんだけど、そんなに自分の心を表に出さないというか。そういうふうにお聞きしていたので、その上で自分なりにマルガレーテちゃんの環境や気持ちを想像しながらで担当させていただきました。上乗せ…色付けていくというより、むしろ「無になる」「仮面をかぶる」「あまり本来の自分をまだ出せない」ということが、今のマルガレーテちゃんを一番表現できるのかなって思いました。マルガレーテちゃんの環境を自分で想像した上で、閉じ込めていく、という表現でした。
ーーウィーン・マルガレーテはTVアニメ2期から登場するわけですが、1期のストーリーはいち視聴者としてどのように感じていましたか。
一歩踏み出す勇気をもらえる作品だな、というふうに思いました。私も夢を追いかけて芸能の活動をしているので、すごく共感できる部分もたくさんありました。周りのいろんな意見や、自信のなさから一歩引いてしまう、という経験が私もあるし、誰にでもすごくあると思うんですけど、そういう時にLiella!のメンバーが必死に頑張る姿を見ると、私も何かできることないかな、挑戦してみようと思わせてくれます。すごく元気をもらえましたね。
ーーTVアニメ2期の心に残っているシーンはどこですか?
やっぱり私は第9話の可可ちゃんとすみれちゃんのシーンがすごく心に残っています。いつも口喧嘩とか言い合ったりとかしてる仲なんですけど、ことあるごとに出てくる言葉がどっちもお互いを思ってることもあったりとか、すごく素敵ですよね。最後、可可ちゃんがすみれちゃん抱きしめて「大嫌いで大好きです」って言うシーンで本当に涙が出てきました。自分が悪者になってまでも守りたい誰かがいるっていうのがすごく素敵なことだと思います。
ランティス
ランティス
発売日: 2023/01/18