2023年で18年目という長い歴史の中で深く愛されてきた“滝沢歌舞伎”が、この春ついにファイナルを迎えた。2006年に「滝沢演舞城」として初演を迎え、2010年に「滝沢歌舞伎」に名称変更、2019年にはSnow Manが主演を受け継ぎ「滝沢歌舞伎ZERO」へと進化を遂げてきた。
ジャニーズJr.時代、「滝沢歌舞伎」舞台上にて「Snow Man」というグループ名を滝沢秀明からサプライズで贈られ、その後「―ZERO」で初座長を務めるなど、彼らの歴史と切っても切り離せない本シリーズ。その集大成となる今回、Snow Man自らが初めて演出に参加。9人の愛があふれる最高の“卒業式”となった。
舞台の幕が開くと、ZEROの文字が映し出された階段の上に立つ9人の姿が。「春の踊りは~」「よぉいやさー!!」という伝統の掛け声とともに150万枚の大量の桜=“ドカ桜”が舞い、ステージに美しい春が広がる。
「―ZERO」のオープニング曲「ひらりと桜」に続いて、響いてきたのは懐かしいイントロ…「滝沢演舞城」「滝沢歌舞伎」時代のオープニング曲「春の踊り」~「いにしえ」を9人が初歌唱。デビュー前、何度もバックで踊ってきた楽曲だけに、改めてメインを張る姿が頼もしい。
グループを引っ張る存在である岩本照&深澤辰哉の歌い出しで始まるエモーショナルな演出で、渡辺翔太&佐久間大介、阿部亮平&宮舘涼太…と歌い継いでいく姿は、これまでの彼らの物語をほうふつとさせる。