AKB48が4月29日、神奈川・ぴあアリーナMMで「AKB48 春コンサート 2023 〜好きだ!と叫ぼう〜」を開催。アンコール時にサプライズ発表があり、現行のチーム制度の休止が伝えられた。
現行のチーム制度が休止、8月にファイナルコンサートを開催
アンコールで残すところあと1曲という時に大型ビジョンに「お知らせ」の文字が映し出された。ソーシャルディスタンス公演から3年、この秋にAKB48劇場で16人公演が復活するというものだった。
その流れで新体制になることも発表。チーム8は4月30日のコンサートをもって休止となるが、チームA・K・B・4を含めた全チーム体制とキャプテン制度を休止し、AKB48は正規メンバーと研究生の体制になることが告げられ、「チームの垣根を越えて一丸となり、さらなる飛躍を目指す」という理由も明かされた。
今後の劇場公演は、同世代や同期の組み合わせなど多様な編成にリニューアルされるという。
チーム制度休止に伴い、現チームによるファイナルコンサートの開催も決定。会場はKT Zepp Yokohamaで、8月4日(金)から6日(日)にかけての3日間で行われる。チームAは4日夜6時開演、チームKは5日昼1時開演、チームBは5日夜6時開演、チーム4は6日昼1時開演。詳細は後日ホームページで発表される。
柏木由紀「“箱推し”みたいな人が増えたらいいですね」
突然の発表にステージ上のメンバーたちは戸惑うばかり。呆然とした表情を見せたり、チームへの愛情が強すぎて思わず涙してしまうメンバーも。
48グループ総監督とチームAキャプテンを兼任している向井地美音は「やっと初日から1年くらいたって各チームの色が出てきたタイミングで、ファンの皆さんも『今のこのチームが好き』っていう実感があるので、ここで休止っていうのは寂しいとしか言いようがないんですけど、新体制、いろんな組み合わせの劇場公演ができるんですよね」と、複雑な心境ながらもポジティブに受け止めようとする。
最年長の柏木由紀も「全員が同じグループの一員ということで、“箱推し”みたいな人が増えたらいいですね」と前向きなコメントをした。
その言葉を受けて、向井地は「一致団結して、一丸となってAKB48全体を盛り上げるタイミング。あと3カ月ちょっとくらいなんですけど、今のチームで精いっぱいの思い出を作って最後締めくくれたらと思います。ファンの皆さんもまだ受け入れられない部分があると思いますけど、休止なので、解散とは言われてないので、いつかまた集まる可能性もあるので、これからもAKB48の応援をよろしくお願いします!」と呼び掛けた。
そして、「最後は、空気を明るく盛り上げていきたいと思うので、AKB48盛り上げ隊長・大盛真歩ちゃん、いいですか?」と大盛にバトンを渡し、大盛が「会場の皆さん、声出せますか? 足りない! もっと声出せんだろ?」と煽り、「今日出せる声全部出してよ! いくよ! せーの!」とファンに呼び掛けるが、掛け声を決めてなくてやり直し。結局「オー!」に決まり、「せーの!」「オー!」を何回か繰り返し、最後は「オネストマン」でこの日のステージを締めくくった。
◆取材・文=田中隆信