お笑い芸人の千原ジュニアが5月14日、都内で行われた4コマ漫画新刊「嗚呼 蝶でありたい」(扶桑社)発売記念記者会見に参加した。
僕が手を出せる世界ではないと思っていた
ジュニアが2020年から「週刊 SPA!」で連載中の4コマ漫画「囚囚囚囚」を1冊にまとめ、“話芸の鬼”と言われる彼がひたすら寡黙に全編直筆で描いた“愛”と“屁理屈”と“笑い”に満ちた作品となっている本作。
4コマ漫画を描くきっかけについて、10年ぐらい書いたコラムが一区切りとなったタイミングで「今度は『4コマ漫画書きませんか?』って言われて一刀両断して断ったんですけど、その後も熱心に誘われて書き始めました」と明かす。
しかし、当初は自信がなく「僕が手を出せる世界ではないと思っていた。むちゃくちゃ難しい。説明し過ぎても良くないし、説明しなさすぎても伝わらない。コントは自分の中に正解があるけど、4コマ漫画は違う」と語った。
「本当にいまさら何言ってんねんて感じですけど、漫画家の先生方がいかにすごいか。監督やって、カット割り、カメラやって、せりふ書いて、それで演じさせるわけですからね。本当に正直な話すると、アイデアだけ渡すんで、絵うまい人に描いてもらいたいですね(笑)」と本音を明かした。
タイトルの由来は“蝶”と“蛾”
タイトルについては、作中の4コマ漫画の中に一編このタイトルの作品があり、そこから名付けたという。「大雑把に言うと、蝶と蛾の違い。蝶は止まる時に羽を閉じて止まって、蛾は開けたまま止まる。これらを人間に置き換えた時、ドアを開けた時に閉めない人は、蛾やなって思うし。みそ汁をいただいて、飲み終わってしっかり蓋を閉じる人は蝶やなって思うし。新幹線に乗ってリクライニング倒したりぐちゃぐちゃにしたのに戻さず帰る人は蛾やなって思うし…(笑)。自分は蝶でありたいな」と話した。
ジュニアが蛾である時があるかどうかを問われると「ありますね。まあまあチャック開きっぱなしですし。これは蛾ですね」と報道陣の笑いを誘った。
最後に「下手なりになんとか頑張って一生懸命書かせていただきました。もちろん全てが面白いわけではないですけど、一つ二つ、いや3つ4つはクスッと笑っていただけると思うので、ぜひ読んでみてください」と呼び掛けた。