
天海祐希が、5月15日に都内で行われた映画「緊急取調室 THE FINAL」完成披露試写会の舞台あいさつに、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、塚地武雅(ドランクドラゴン)、でんでん、小日向文世、常廣丈太監督と登壇した。
天海祐希「真っ先に観ていただけるということでワクワクしております」
同作は、2014年1月から4シーズンにわたって放送されたドラマ「緊急取調室」の初の劇場版にして完結編。映画では、たたき上げの調査官・真壁有希子が“緊急事案対応取調班(キントリ)”のメンバーと共に内閣総理大臣と心理戦を展開する壮大なストーリーになっている。
天海が「今日はたくさんの方に来ていただけてとても幸せに思っています。劇場版『緊急取調室 THE FINAL』出来上がりました。真っ先に皆さんが観ていただけるということでワクワクしております。ドキドキとワクワクが一緒にありますけども、ぜひ楽しんでいただきたいと思います」と来場者にあいさつ。
続けて、天海は「まさか本当に映画になるなんて。そんな話はしたことがあるんですけど、形になるなんて思いもしなかったです。でも、スケール感、取調べの緻密さなど、とても映画スケールの素晴らしいものになっていると思っています。キャスト、スタッフ一同頑張りました。ぜひ楽しんでいただけたら。夢のような感じです」と劇場版の良さをアピール。
田中は「こんなでっかいところで観たことがないんですよ。ケータイで観たので」と完成した作品をケータイで観たが、スクリーンでは観ていないことを告白。天海から「ちょっと!」とツッコミが入った。

田中哲司「階段の降り方を天海さんに教えてもらったんです」
タキシード姿で颯爽と登場したことについて、天海が「かっこいいはずなんですが、なぜか笑ってしまって」と話すと、塚地が「慣れてないんです、V字で降りてくるのに。下を見て恐る恐るになっちゃって」と足元が不安だったと明かすと、田中も「逆光にも慣れてなかったね(笑)」と登場時に背中からライトを浴びたことについて語った。
そして、塚地の言葉を受けて田中は「階段の降り方を天海さんに教えてもらったんです。かかとを階段の壁に付けながら降りると(下を)見なくても済むそうです」と、天海からのアドバイスを披露。そんなことも含めて、小日向は「ものすごくかっこいい“アニキ”って感じがいつもしていて、今日もずっと仕切ってくれてたので、天海さんの仕切りがあっての俺たちだよね」と、天海は頼れる存在だと語った。
「緊急取調室」シリーズに中田善次郎役で出演し、2018年に亡くなった大杉漣さんへの言葉を求められた天海は、「一番喜んでくださってるんじゃないかなって思いますし。『キントリ』をやっている時は、善さん、大杉漣さんが必ずそばにいてくれてると思ってるので、離れてる感じがしないんです。もちろんさみしいですけど、キントリの世界には善さんがいてくださるので、そこまでさみしいなという気持ちはありませんでした」と思いを語った。
すると大倉が「今日、でんでんさんがお持ちのハンカチは…」と話し出し、でんでんは「今日はタキシードを着るので、いつもは手ぬぐいを持ってるんですけど、ハンカチが必要だなと思って、ハンカチ入れを開けたら漣さんにいただいたハンカチがあったんです。それでさっきから鼻拭いてます」と言って、ポケットから藍染めのハンカチを取り出して見せた。
いい話なのだが、田中が「しわっしわですね(笑)」と大笑い。大倉も「どういう畳み方をしてるんですか」、塚地からも「エコバッグくらいの畳み方ですよ!」とツッコミが入る場面も。
アットホームな雰囲気が伝わってきたところで、天海が「本当にずっと一緒にいてくださってると思います。漣さんに恥ずかしくないように最後の作品を私たちは務めなければいけないと思っていたので、ありがたい存在です」と改めて感謝の気持ちを伝えた。


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