――カントリー・ガールズのメンバーとはどんな言葉を交わしましたか?
嗣永:みんな、すごく私のことが好きなんですよ。何か言葉を掛けたら今にも泣き出しちゃうんじゃないかって感じなので、挨拶はしましたけど、深く卒業に関して言葉は交わしてないです。ステージ上で、パフォーマンスでやり取りできたらいいなって思います。もちろん終わった後はみんなと語り合いたいです。
――決して話を聞いてもらえなかったわけではありませんよね?
嗣永:それは!…そうなんですかね? 人望はすごいあるとは言い切れないですけど、2、3年掛けてしっかりとカントリー・ガールズの絆だったり、1つのものに向かって活動できたと胸を張って言えるので、今日出演するメンバー共々しっかり見ていただきたいと思います。
――本当に芸能界に帰ってくるつもりは、もうないのでしょうか…。
嗣永:今はないです。今日が皆さんの前に現れる最後の日なので、笑顔で終わりたいと思います。
――改めて卒業後の目標をお聞かせください。
嗣永:卒業を決めたのは、アイドルと同じくらい興味のあった幼児教育の道に進みたいという決断をしたからで、それをしっかり勉強をしたいと思います。ファンの方から「ももち絶対幸せになってね」という言葉を、たくさん掛けていただいたんですね。私はビジュアルはいいし、愛嬌もあるし、しかも運も持ってるし、何か大丈夫な気がするので(笑)、私も今まで応援してくれたファンの幸せを祈っています。
――この15年間を振り返って、どんなアイドル人生だったと感じていますか?
嗣永:本当にアイドルになれて良かったというのが一番の思い出で、アイドルにならなかったらできなかった経験もたくさんできました。何よりアイドルでいる自分がすごく好きだったので、アイドルになれて良かったなって思います。
――もう、やり残したことはない?
嗣永:ないです!
――では、この15年間をひと言で表わしていただけますか?
嗣永:ひと言は難しいですね。小学校5年生の時からやってきて、学生時代もずっとアイドルだったので、いわゆる普通の青春時代を経験できなかったんですよ。でも、普通の女の子じゃ経験できないこともたくさんあって…普通の25歳の女の子が今日みたいなステージに立てるかと言ったら、立てないわけじゃないですか。青春時代をアイドルとして過ごすことができて良かったなって、今日改めて思っています。
――Berryz工房と℃-uteの同期たちからメッセージは何かありましたか?
嗣永:6月30日は私にとっての記念日であると同時に、Berryz工房と℃-uteにとってもキッズオーディションに合格した記念日なんですね。その同期のライングループがあって、昨日の夜にはたくさんメッセージがたくさん来てたんですけど、ちょっとその時もう寝てて(笑)。今朝総括して、本当に15年間ありがとうと(笑)。ベリキュー…ハロー!プロジェクトキッズの最後を有終の美で飾れるように、みんなの気持ちも背負ってステージに立ちたいなと思います。
――15年間で一番の思い出は何でしょうか?
嗣永:そんなの決められないですよ~。でも、分岐点になったと思うのは、加藤浩次さんに蹴られ、粉まみれにされ、スタジオから引きずり出されるっていうあの一連の流れがあったからですよね。それまで嗣永桃子を知らなかった人たちにも、町を歩けば「ももちだ!」と知ってもらえるようになったので、ホント、つんく♂さんと加藤浩次さんには頭が上がりません。
――色々あったと思いますが、辞めたいと思ったことはなかったですか?
嗣永:それが一度もなかったんですよ! もちろん、大変な事がなかったわけじゃないですよ。ダンスレッスンの先生はすごく厳しいし、当時は怒られるということが愛情だということが全然分からなくて、私のことが嫌いだから怒るんだと、そう解釈したり。でも、辛いと思うことはあったけど、辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。
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