
累計発行部数4500万部超の大ヒットヤクザ漫画「静かなるドン」が、「令和アウトローレーベル」第2弾作品として前後編で映画化。5月12日より2週間限定での劇場公開だったが、好評につき6月5日(月)より6月8日(水) の期間で前編・後編同時公開が決定。さらに本日6月1日(木)よりDMM TVでの配信が開始となった。草食系サラリーマンとヤクザの総長、二足の草鞋で奮闘する主人公・近藤静也を演じた伊藤健太郎と、本作の総合プロデュースを担当し出演もしている本宮泰風が対談。今だからこそ感じられるヤクザ映画の普遍的なおもしろさから、本宮が見た伊藤の演技の魅力、俳優という仕事をする上で大切にしていることまで語ってもらった。
「生意気なガキ」と思いきや…「真摯に仕事に向き合うタイプの役者」
──伊藤さんは、最初に令和版「静かなるドン」出演の話を聞いたときはどう思いましたか?
伊藤健太郎 こんな言い方は失礼ですけど、古い作品なので、近い距離感で触れ合うことはなかったですが、タイトルはもちろん知っている作品。そういうものをやらせていただけるのはうれしいなと思いましたし、ヤクザものは今までやったことがなかったのでチャレンジングな作品になるなということも含めて、すごくワクワクしました。
──本作のプロデューサーでもある本宮さんは、伊藤さんにはどのような印象を持っていましたか?
本宮泰風 生意気なガキ。
伊藤 あははは(笑)。
本宮 これまで接点がなかったので勝手なイメージですけど。
伊藤 あながち間違ってないかもしれない(笑)。
──そのイメージは、共演して変わりましたか?
本宮 いや、変わんないですね。「間違ってなかったな」って。
伊藤 あはは(笑)。
本宮 嘘です、嘘です。好青年でした。
伊藤 それはそれで嘘くさくないですか?(笑)
──今回初めて共演して感じた、お互いのお芝居の印象はどのようなものでしたか?
伊藤 もちろんお芝居もそうですが、ヤクザの世界観というところで、本宮さんから吸収させていただくものが非常に多くて。ヤクザとしての立ち振る舞いとか所作とか、そういった部分で非常に勉強になりましたね。あと現場の居方でも学ばせていただくことが多かったです。本当に周りがすごくよく見えていらっしゃるんですよ。エキストラの方のボタンがズレていたのを本宮さんが気付いて直したこともあって。自分もそういう俳優になっていきたいなと思いました。
本宮 あれはたまたまです。でも健太郎が言ったように、役者同士ってカメラが回っているところよりも現場での居方みたいなものを見ているんですよ。人となりがわかる場面でもあるので。その点で言うと、伊藤健太郎という俳優は仕事人間というか、ずっと役者として日常生活を送っているんじゃないかと思うくらいに、すごく真摯に仕事に向き合うタイプの役者なんだなと思いました。びっくりしましたね、生意気なガキだと思っていたので(笑)。
──逆に言うと、実際にはヤンチャさや生意気さみたいな部分はなかった?
本宮 いや、ありますよ。主役として持っていなくてはいけないユーモアはきちんと持っていて、現場を和ませることもできる。それがこの若さでできるということに本当に感心しました。
伊藤 うれしいです。生意気なガキだと思ってもらえていてよかったです(笑)。

任侠の世界を借りて、描いているのは人間ドラマ
──令和版となった今作の脚本を読んだときはどう感じましたか?
伊藤 自分が出演させてもらうことが決まったときから「いろいろなことが厳しくなっている世の中でヤクザものをどう描くんだろう」とか「どう演じたら今の時代にも受け入れてもらいやすいのか」といろいろ考えていたんです。でも脚本を読ませていただいたら、そんなことを忘れてしまうくらいすごくすんなりと入ってきて。ヤクザものとは言っていますが、そこまで“ヤクザもの”と思いすぎる必要はないのかなと思いました。もちろんその要素もありますけど、年齢や性別を問わずに見やすい作品になるだろうなと思いました。
本宮 健太郎が言うように、テーマとして任侠の世界を借りているだけなんですよね。そもそも任侠ものというジャンルがどうして存在しているかというと、任侠は喜怒哀楽を簡潔に表現しやすい世界だから。任侠の社会をベースにしているけど、描いているのは人間ドラマ。今回もそこをテーマに、本当に性別年齢を問わずに見られる脚本を作ったつもりです。
──伊藤さんは初のヤクザ役でしたが、演じてみていかがでしたか?
伊藤 楽しかったし、任侠もののヤクザの筋の通った感じや、義理人情、他者を思う気持ちの強さは、すごくカッコ良くて素敵だなと思いました。ヤンキーとはまた違って“社会”という感じがしました。
──本宮さんから見て、伊藤さんのヤクザ役はいかがでしたか?
本宮 それはもう素敵でしたね。また雰囲気の違うアウトローな役もやってほしいです。もっとヤクザ役をやらせたい……というか、やるべきですよ。僕は普段から、若い世代でアウトローな役がきちっとできる役者は誰だろうと探しているところがあるんですが、「こんなところにいたんだ!」と思いました。またプロデュースできたらいいなと、今からすでに狙っています。
伊藤 いや〜、うれしいです。ありがとうございます。

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