――セットや衣装などでお気に入りの部分はありますか?
小池:テレビの前にYogiboやクッションが置かれているのですが、そこに家族3人が集まってお笑い番組を見るシーンが印象的です。きっと今家族がそろって同じ番組を見るということがなかなかない時代の中で、それが今回の描かれる家族のルールになっていて、最初はなじめずにいた息子がだんだん主導権を握ってチャンネルを回すようになる、その変化はうれしかったので、私はそういうセットの中の座る物に思い入れがあります。
中川:ゴリラのぬいぐるみやハリウッドザコシショウさんの眼鏡など面白い小道具が多いので、ぜひ注目していただきたいです。
加納:雑貨店の壁に実際のお笑いライブのポスターを貼っていただいて本当にうれしかったです。
桜井:私が演じる未来ちゃんは、全編通していろいろな芸人さんのライブTシャツを着ていて、もう手に入らないような幻のTシャツなどをスタッフさんが私物で持ってきてくださったり、結構各所からかき集めてくださったりしていて、その回のドラマのストーリーとその時に来ているTシャツがリンクすることもあるので、ぜひ見ていただきたいです。
小池:あと、中川くんがどんどん大きくなっていっています(笑)。1話の時は高校生に見えるのですが、撮影中にどんどん大きくなっていて。ゲストで来た方も「高校生役なの?」とおっしゃっていました(笑)。
――もし4人でコントもしくは漫才をやるとしたら、どのような形になると思いますか?
加納:個人的な願望なのですが、桜井さんにどつかれたいです(笑)。あとは、こんなすてきな俳優の方々が殴り合っているのを見てみたいですね。今回、暴力系はあまり描いていないので、そこだけが心残りです(笑)。
――家族関係を構築する上で意識したことはありますか?
小池:お母さんってこういう人が良いかなということを考えながら演じました。子どもたちがいろいろ悩んでいても、「何とかなるわよ」とケラケラ笑う、「元気出るからおいしいもの食べなさい」と大らかなお母さんを演じたいと脚本を見て思いました。もし、私が若いうちに子どもを産んでいたら、未来と正門くらいの年齢の子どもがいてもおかしくないと思いますので、ドラマを通してそういう体験をさせていただけてうれしかったです。撮影中に二人と食事にも行けて、すごく良い関係を築きながら撮影ができたなと思います。
中川:僕は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のファンで、小池さんにドラマの話を聞いていました。あと、豆原(一成)さんがいる時などは、みんなでJO1の動画を見ていました。
桜井:栄子さんが場の空気を作ってくださっていたので、私たちも緊張せずに撮影に臨めました。今回は、各キャラクターの+αが濃く描かれていて、そのキャラクターが抱える悩みなども実際に葛藤しながら演じることができましたし、何より栄子さんが演じるお母さんが本当に明るいので、あまりいろいろ考えすぎることなく、お母さんに救われ、引っ張られ、包まれながら自然と笑顔になれる、そういうナチュラルで温かい現場でした。毎回現場に行くのがとても楽しかったです。
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