紺野彩夏&望月歩、月額定額制の恋人はアリかナシか?「私は無理」「僕は1か月くらいなら…」<サブスク彼女>

若い世代だからこそ生まれる熱量

紺野彩夏、望月歩撮影=鈴木康道


――撮影はどのような雰囲気で進んでいましたか? 裏話的なエピソードがあれば教えてください。

望月 トモのアパートでの撮影は、隣の部屋が控室になっているんですよ。撮影が始まるまではそこで一緒に仲良く話しているのに、セットの部屋に入ると途端に突き放されるので、それが寂しいなと思って現場入りしていました(笑)。

紺野 トモの部屋と言えば、4話でコースケがクローゼットの中に隠れて、寸劇を始めるじゃないですか。あそこ、劇の内容自体は聞いていたんですが、それがどうこっちの部屋と合わさっていくのか分からないのが難しかったです。監督からは「止まっていてください」と指示されて、「どういうシーンなの?」みたいな。どう仕上がっているのか、観るのが楽しみでした。

コースケの葛藤を寸劇で表現するシーン(C)山本中学/日本文芸社 ABC


望月 裏話的なのだと、監督たちがたまにエキストラで出ているんですよ。そこで欲張るんですよね。「もっといっちゃう?」「セリフも入れちゃう?」みたいにノリノリになっていて。そういう現場の盛り上がりはすごく楽しいです。

――本作の撮影チームは若い世代が多いとか。

望月 他の現場に比べるとそうかもしれないですね。それもあって熱量が高く、年下の僕も話しやすくて馴染みやすい空気感になっています。

――本作はABCテレビとDMM TVの共同企画第一弾です。近年は配信視聴が盛んな状況ですが、お2人は配信ではどのような作品を観られますか?

紺野 ドラマ、映画、アニメも観ますし、ジャンルも色々ですね。見逃し配信は便利ですし、最近はいろんな人にオススメされて「推しの子」を観ています。

望月 僕も同じで、どのジャンルも満遍なく観ます。最近「86-エイティシックス-」というアニメを観て、これはとても面白かったです。

――最後に、これからの「サブスク彼女」の見どころを教えてください。

紺野 スミレさん(逢沢りな)の揺さぶりにあいながらも、コースケの良いやつ具合がどんどん加速していきます。4話のような出来事があってもトモのことを想い続けるコースケの一途な行動と、コースケの想いを受けるトモの感情。モノローグ(独白)が面白いので、スミレさんやなーちゃん(寺本莉緒)との関係性もある上で、変わっていく彼女の心の内を見ていただきたいです。

望月 物語的には5話から折り返しに入っていきます。トモ、なーちゃん、スミレさん、コースケ、ヨリくん(内藤秀一郎)。全員が出揃ってある程度交わったところから、それぞれの矢印がどの方向に向かっていくのかは気になるところだと思います。その中で矢印の強さだったり、変化していく関係を楽しんでいただければと思います。

■取材・文/鈴木康道